今や2人に1人が癌になると言われています。
一昔前、癌と言えば死に至る病でしたが、医療技術の進歩と検査の精密度、また遺伝子検査で事前に癌を予防するなど、癌は完治する時代になりました。
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最先端の医療の1つに「手術支援ロボットダ ヴィンチ」があります。ダ・ヴィンチは、 1~2cmの小さな創より内視鏡カメラとロボットアームを挿入し、遠隔操作で手術を行います。まるでSFの世界ですね。
ダヴィンチは、執刀する医師のイメージした手術をより正しく、より安全に、手術そのもののクォリティが高くなるように支援をしてくれます。
今回、ワイドスクランブルで胃がんの「ダ・ヴィンチ」手術法が公開されました。胃がんの名医と言えば、宇山一朗先生。国民的英雄の王貞治さんの胃がん手術を執刀したスーパードクターです。
そんなスーパードクターの神ワザとはいったいどんなものでしょう。
メスを持たないスーパー外科医 藤田衛生大学病院 宇山一朗先生は、神の手を持つといわれる名医です。
先生の手術は、手術台ではなく3m離れたコックピットのようなところに座っておこないます。
手術するのは、遠隔操作されたロボットのアームです。先生は、患者さんに一度も手を触れることなく、難しいガンの手術を終えました。
先生は、手術支援ロボット「ダヴィンチ」と使って2009年国内初の胃がん手術を行いました。
ダヴィンチの動きは、なんと4ミリの米粒を掴んで、その上に名前を書く作業も数秒で終わってしまうほど精密です。
つまり手作業では難しい細かな手術も、難なくこなせることが最大の特徴です。
愛媛大学医学部では、西日本で初めて最新のダヴィンチを2台導入、宇山先生の指導のもとに渡部先生が手術を行いました。
「神の手を持つ宇山先生が、なぜダヴィンチを使うのか・」との問に「手術は、人間がやるので毎回バラツキがありますが、いかに安全に精度を高くしていけるかを考えた場合にはこのような機械を使いこなしていくべきだ」と答えてくれました。
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ダヴィンチは、手術する場所を3Dで15倍にも拡大して手術できるそうです。今、日本には現在130台導入されているそうです。
一時のMRIやCTにように、どんどん普及して私たちに恩恵を与えて欲しいですね。