今では、どこの家庭にも当たり前のようにあるコーヒーですが、私たちの子供の頃は、コーヒーを飲んでいる家庭など、あんまりなかったような気がして、ちょっと調べてみました。
インスタントコーヒーのネスカフェが誕生したのは1938年。本社は、アメリカと思っていたのですが、実はスイスでした。
1946年に日本に初上陸したのですが、世界の戦争のゴタゴタにより一時中断していて、輸入を再開したのが1953年だそうです。
1967年に「違いがわかる男の、ゴールドブレンド」CMが始まって、トーストなどと一緒に、家庭でも飲まれるようになりました。
1970年頃は、ドリップやサイフォンの本格的なコーヒーブームに。私も、アルコールランプにサイフォンを買って楽しみました。
コーヒーは、大人の味、デート、喫茶店、・・・まさしく私たちの青春の思い出を、ほろ苦い琥珀色の中に閉じ込めてくれますよね。(^-^)
そのコーヒーが、今医学的に注目されています。
糖尿病への効果
糖尿病には、1型、2型があり、日本の糖尿病の95%は2型。食べすぎや運動不足、お酒など生活習慣が関係している2型に対してとっても効果的な働きをしているというデータが示されています。
コーヒーを飲む人は、ほとんど飲まない人よりも糖尿病になる率が2割くらい少なくなるそうです。
それは、カフェインが、インスリンの効きに関係するPGC1αという遺伝子と増やす働きがあり、間接的に血糖値を下げることができるそうです。
目安は、1日にコーヒーを5~6杯。その程度の量なら飲みすぎの心配もありません。
がん治療効果
抗がん剤で治療しているがん患者さんに、カフェインを投与すると、抗がん剤のききが一層よくなるようです。
この治療法は、「カフェイン併用療法」といい、金沢大付属病院(金沢市)の土屋弘行先生が積極的に取り組んでいます。
カフェインには、抗がん剤により破壊されたがん細胞が回復するのを阻害する作用があるため、抗がん剤のききがよくなるそうです。
まず、抗がん剤の投与により、がん組織に損傷を与え、その後、カフェインを72時間連続点滴で投与するそうです。
目安は、体重50~60キロの人で1日1.5グラム。コーヒー約15~20杯分の量だそうです。
骨肉腫や軟部腫瘍の治療には、特に効果があるようです。
2003年11月、カフェイン併用療法は厚生労働省の高度先進医療として承認されました。カフェインは薬価が安いため、負担は一回9500円で済むそうです。
血糖値を急激に上昇させない飲み方は、食前食後の他、チョコチョコ飲むと良いそうです。