最近では、なかなかお目にかかれなくなった真綿の布団。そういう我が家でも、敷ふとんはベットパット、掛ふとんは羽毛布団と言う組み合わせで使用しているので、真綿の布団はありません。

真綿というと、よく植物と勘違いしてしまいますが植物からできているのは木綿(もめん)、

動物の蚕の吐き出す繭から作られるのを真綿(まわた)といい、糸にしたものは絹(シルク)といいます。

真綿の布団は、シングルで約6,000個の繭から 作られており、とても温かいのだそうです。

繭1個の糸の長さは約1300メートル、その糸がお互いに絡み合いその暖かさを生み出していると言います。

真綿をつくる工程は
繭煮→すすぎ→繭ちぎり→繭むき→漂白→乾燥をし、
繭20個でようやく20cmの角真綿が出来上がります。

その角真綿を、手作業で薄く伸ばし、1400回も重ねながら真綿布団に仕上げるそうです。

この引き伸ばし加減が大切で、2人の力が均等でないと上手く行かないそうです。

このように、真綿の布団には驚くほど手間がかけられており、もはや伝統工芸品ですね。

打ち直しなどのお手入れをすれば、長年に渡り快適に使い続けることができるのも真綿の特徴です。

昔は、風邪を引くと「真綿」を首に巻いたそうです。真綿には、暖かさの他にアミノ酸が豊富に含まれ、喉をガードすると言われてきました。

近年、健康ブームから真綿の布団が見直されています。価格は6万円ほどしますが、睡眠は健康、美容など、体のすべての基本ですから、熟睡アイテムとしてぜひほしいですね。