女性の寿命が伸びる中、特に女性は、定年退職後の人生をしっかり考える必要がありそうです。
定年が60歳から65歳、70歳と伸びてはいますが、女性が70歳まで職場に残るケースは稀です。
管理職などに出世した女性ならともかく、女性の定年は60歳から65歳が一般的です。
男性は「オールド・ボーイズ・ネットワーク」というシステムがあり、定年後の再就職が女性より圧倒的に有利です。
男性の場合、退職前から再就職が決まっていた、満足できる就職先がすぐに見つかったなど70%近くが定年後の人生をスムーズに決めると言う数字が出ています。(第一生命経済研究所調べ)
また、男性は在籍していた会社からの紹介や斡旋もあり再就職しやすいと言う声もあります。
それに比べ、女性は在籍していた会社からの紹介や斡旋も少なく、再就職はハローワークなどを利用する人が多く、苦戦を強いられているのが現状です。
定年後の生活費は年金と貯金のみ
医療の進歩とともに今や女性の平均寿命は90歳まで伸びると言われ、2人に1人は90歳まで生きると言う時代がやってきます。
そうなると、定年後から30年もの間、年金以外の収入がなくなると言う現実があります。
ましてや、60歳定年後、公的年金の支給開始時期がどんどん延長され70歳くらいまで無収入になる可能性もあります。
定年後の生活費は、余程の資産家でない限り預貯金(退職金を含む)と年金に頼らざるを得なく、いつまで生きるかによってお金の使い方が違ってきます。
ある知人の話、80歳くらいで死ぬだろうと思っていたため(根拠はありません)旅行や趣味にお金を使い、80歳までに預貯金を使ってしまいました。
そこからの人生、お金がない節約人生を強いられ、この先が不安で夜も眠れないと言います。
と言って、もし100歳まで生きることを仮定すると、預貯金があってもそうそう使うこともできません。
せっかくの老後なのに楽しいことを我慢して暮らすのは「何のために今まで一生懸命働いてきたのか・・・」と悲しくなりますよね。
寿命が伸びたと言っても「若い時代」が伸びるのではなく、60歳以降の老後がひたすら伸び続けるのだから働くことも容易ではありません。
「定年女子」と言う言葉がクローズアップ
男女雇用均等法が施行され、働く女性が増えてきた時代。今後は、大量の「定年女子」が生み出される時代が来ると言われています。
55歳から64歳の女性の正規職員・従業員は131万人、45歳から54歳となると250万人だ。
65歳を定年と見なして、この女性たちが定年を迎える場合、10年後には131万人の女性が定年を迎えており、20年後にはさらに250万人の女性が定年に達している。
合わせると、約380万人の女性が定年後の生活を歩むことになるのだ。
現代ビジネスより
これだけ多くの「定年女子」で溢れかえる世の中、今のうちからしっかりと定年後を見据えた人生設計が必要になってきますね。
長生きすると大変なことも
女性が、90歳、100歳まで生きるようになると、夫や自分の子供にも先立たれる可能性が出てきます。
遺族年金が多かった時代は良かったのですが、これからの時代、年金に多くは期待できません。
となると、預貯金に頼ることになります。
夫の遺族年金、または自分の年金が毎月15万円ほどあると仮定します。
年金の1年間の総額は180万円。
1か月に20万円の生活をすると足りない分が5万円。年間60万円の赤字になります。
持ち家に住んでいるか、賃貸住宅に住んでいるかでも違ってきますが、家のメンテナンスや大きな買い物など大きな出費も考えると、年間で100万円~200万円は欲しいところです。
年間で、生活費の足りない分60万円(年金で足りない分)とそれ以外の出費100万円を合わせて年間160万円ほど必要と仮定すると、30年間で4,800万円の貯金が必要になってきます。
この他、80歳から老人ホームに入居するとなると、そこから老人ホームの経費を払うことになります。
人生何が起こるか分からないとなると、せっかくの退職金もおちおち使えませんよね。
輝く老後を送るためには
60歳から90歳までの30年間、そのうち、しっかり動けるのは、せいぜい15年程度かと思われます。
その間に、今までできなかった趣味に没頭するもよし、海外旅行をするもよし、好きなように生きたいですよね。
そうなると、年金と預貯金以外の収入も欲しいところです。
では、定年後に収入を得るにはどうすれば良いのでしょうか?
定年後のビジネス
定年後は、雇われるのが無理であれば、自分のスキルを活用した小さなビジネスを始めてみるのも1つの方法です。
個人経営者になれば、自分が社長ですからアイデア次第で収入を伸ばすことも可能です。
今の時代、ネットを利用すると、リスクを冒さず、小さなところから始めることができます。
事務所や会社はあえて持たず、自宅で開業すれば建物の経費は掛かりません。
お料理が好きな方は自宅で料理教室を開くもよし、手芸が得意な方は自宅で手仕事のサロンを開くのも良し、楽器を教える、ヨガを教える、お茶をたてる、花を生ける、パン教室を開くなど色々なアイデアが思いつくと思います。
一昔前は、「始めてみたものの集客が難しい時代」でしたが、今の時代、ネットやSNSを上手に利用することで、個人でも比較的楽に集客につなげることができます。
顧客と付き合うのは大変なこともあるかと思いますが、何よりお客様に喜ばれ、それが収入になるのは「生きがい」にもつながります。
また、老後のビジネスの良いところは、お金を稼ぐことだけが目的ではないと言うこと。
年金にプラスアルファの収入があれば良いのですから、キリキリしなくてよいのも魅力です。
自分も楽しく相手も楽しいと言うビジネスを心がけ、素敵な仲間ができたらもっと人生が楽しくなるのではないでしょうか。
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