世界有数の心臓外科医師として知られる、順天堂大学 天野篤先生。

これまでこなした心臓手術は6000件をこえ、難しい手術を含めても98%の成功例を誇っています。

2012年2月の天皇陛下の執刀を手がけたのですから、日本一の実力であることは、間違いありません。

通常、心筋梗塞がおきて心臓バイパス手術をするときには、人工心肺を使い心臓を一旦止めて手術するのが一般的です。

しかし、天野先生の場合には、人工心肺を使わず、心臓を動かしたままでバイパス手術(off-pump冠動脈バイパス術)を行います。

心臓を止めないので、心臓はもちろん体の負担も少なくて済み、合併症も少なく、回復も早いそうです。

しかし、心臓が動いている状態で、わずか2ミリ血管をつなぎ合わせることは神業で、誰にもできる技ではありません。まさに天才だからこそ、できる手術なんですね。

そんな、天野先生からの講義は、心臓病の見分け方。ある場所を見ると心臓病のリスクがわかるそうです。

胸の痛み

よく知られるチェック法としては、「足のむくみ」と「夜間の頻尿」がありますよね。

心臓の機能が、低下してくると血液の流れが悪くなり、身体の水分がうまく回収できなくなります。

そうすると起こるのが「むくみ」です。むくみは、心臓から最も遠い位置にある足に症状が、顕著に現れてきます。

重力に逆らって血液を上げるだけの、心臓のパワーが足りなくなってしまうのですね。

その溜まった水分は、夜寝ると身体が水平になるため心臓に戻ってきて、大量の尿を処理するようになります。そのため、夜中におしっこに何度も行くようになってしまいます。

夕方から足がむくんでいても、翌朝になれば解消している人は、あまり問題にはならないそうです。

足のむくみが一過性でなく、階段などを上がり降り、運動するとすぐに息切れや動悸がする人は、心臓病の疑いがあるので要注意です。

日本テレビ「世界一受けたい授業」で、順天堂大学 天野篤先生が心臓病の注意点を教えてくれました。

心臓病になりやすいタイプ

新発見①
朝食を食べない男性は、食べる人に比べ
27%心臓病リスクが高いそうです。

新発見②
顔の目の中を見れば心臓病になりやすいかわかります。

目の中は、唯一外から血管の状態が観察できます。目の中の血管が傷んでいる人は、心臓や全身の血管も同様に傷んでいる可能性があります。

新発見③
高齢女性が心臓病になると、認知症になりやすい。心臓病歴がある人は、認知機能の異常が29%多いそうです。

心臓になりやすい3つの特徴

①頭頂部が薄毛の人(32%リスク増える)
②ぽっちゃりした人
③胸毛のある人

男性ホルモンが多い人は、心臓病になりやすいそうです。男性ホルモンが多い人が歳をとって、男性ホルモンが減ってくると心臓病が起こりやすくなるそうです。

また、心臓を健康にするのは毎日の歯磨きです。歯ぐきが炎症を起こすと、心臓の動脈硬化に関与しているそうです。

歯磨きをしっかりすると、心臓病も改善していくそうですよ。口内の健康は、全身の病気にからんでいるようですね。

しっかり歯磨きして、生涯自分の歯で、おいしく食事したいですね。