おいしいごはんを食べると、本当にうれしくなりますよね。

自分の記憶のベストご飯は、新潟にスキーへ行った先の民宿で、魚住産こしひかりを食べた時。そのあまりの美味しさにびっくりしました。

これまで知っていた味とは全く違っていて、本当にご飯だけで、いくらでも食べられるという感じでした。

キャンプの飯ごうで炊いて逆さにひっくり返して食べたご飯も、美味しかった記憶があります。

これは、実際は美味しくなかったのでしょうけど、雰囲気が美味しくさせたのでしょうね。

とにかく、日本人は、美味しいごはんは目がありません。

私も、土鍋で炊いたご飯は、美味しいということで、2年ほど前にネットで三合炊きの土鍋を買って、時々炊いて楽しんでいます。

ガスコンロを使って中火6分、弱火6分、10分蒸らして完成。とても美味しく炊けています。

75万台の大ヒット炊飯土鍋「かまどさん」

そんな中でも、一度食べたら忘れないということで、大ヒットした炊飯土鍋があります。

名前は「かまどさん」。これまでに75万台売れ、今でも問い合わせが殺到している商品です。

製造は、三重県伊賀市にある窯元・長谷園。伊賀の土を使い昔ながらの製法で作った土鍋です。

長谷園は、180年続く伊賀焼の窯元で、古くは千利休が使う茶器などもつくっていたそうです。

陶器をつくるには、窯(かま)が必要なのですが、長谷園が使っている窯は「登り窯」といって、国の登録有形文化財の登録されたものです。

伊賀地方の土は、古い琵琶湖の層から出土するものだそうで陶器には最適とされています。

「かまどさん」は、伊賀の土と長谷園の窯を使って作られています。

テレビ東京 カンブリア宮殿で紹介

長谷園の創業は1832年(天保3円年)ということですから、創業185年なんですね。

代々、伊賀焼の伝統を守り続けてきたのですが、一時は倒産寸前まで追い込まれたことがあるとか・・。

確かに火を調整しながらお米を炊いていたのは昭和30年の前半まで。その後、ガス、電子ジャー、IHと進化してきました。

今や、土鍋でお米を炊くなんていう光景は、旅館や料亭の料理のお膳でしか見ることができなくなりました。

そんな中、土鍋を使って家庭で美味しくご飯を炊ける、炊飯土鍋が注目を浴びるようになります。

やっぱり、お米は陶器の遠赤外線で炊くのが一番おいしく炊けるのです。

長谷園が炊飯土鍋「かまどさん」を開発し発売したところ、その美味しさにあっという間に広まり大ヒット商品に。

陶器としては、異例の75万台も売れました。

そんな開発までの経緯を、長谷園の7代目と 8代目当主が、テレビ東京の「カリビアン宮殿」に出演し、たっぷりと話してくれました。

かまどさんの美味しさの秘密

1.釉薬
遠赤外線効果の高い釉薬を使用しています。お米の芯まで熱が通り、ふっくらとしたごはんが炊き上がります。

2.肉厚成型
直火部分は肉厚成形の仕上げです。熱をしっかり蓄えて、穏やかに伝えます。保温性にも優れています。

3.二重ふた
二重のふたは圧力釜の機能を果たし、吹きこぼれも防ぎます。

4.おこげも
炊き上げ時間を1分前後延ばすと香ばしいおこげができます。

5.伊賀の粗土
伊賀ならではの粗土でできており、土鍋が木のおひつと同じように呼吸します。ごはんがべたつきません。

■「かまどさん」の価格
・五合炊き 19,440円(税1,440円)
・三合炊き 10,800円(税800円)
・二合炊き 8,100円(税600円)
・一合炊き 6,480円(税480円)

お店情報
長谷製陶株式会社 
三重県伊賀市丸柱569
TEL.0120-529-500

東京渋谷には、長谷園のアンテナショップ「東京店イガモノ」があります。
東京都渋谷区恵比寿1-22-27
03-3440-7071

「かまどさん」は、長谷園の公式通販で売っています。もし、「忘れられないご飯の味」を楽しみたい方は、ぜひどうぞ。

ただし「もう炊飯器には戻れない」となっても知りませんので、ご注意くださいね。