冬になると、おでんや、煮物で、大活躍の大根。お汁がたっぷり染み込んだ大根は、本当においしいですよね。
そして、さんまの横に、ちょっと添えられた大根おろし。醤油と大根とさんまのハーモニーは絶妙のバランスです。
この大根、おいしいだけでなく、今医学的にも注目されている、ある成分がたっぷり含まれているそうです。その成分とは、「イソチオシアネート」。
イソチオシアネートとは、ワサビ、カラシ、大根などアブラナ科の植物に含まれる辛味成分です。大根のすりおろしを食べたときの、あのツーンとした辛味がイソチオシアネートそのものです。
イソチオシアネートには、細胞増殖を抑える効果がありがん予防の可能性があることが学会で発表されました。
その他、「美肌作り」や「ピロリ菌抑制」「目の網膜を守る」効果もあり、今注目の成分だそうです。
驚きの大根の力
●美肌効果
体内の抗酸化力を高める効果があり、肌の老化を防ぎます。
●加齢黄斑変性症のリスク低減
視界の中心が見えなくなる病気ですが、動物実験でこの発症リスクを低減する可能性があるそうです。
イソチオシアネートの効果的な取り方
すりおろす・・すりおろすことでイソチオシアネートができます。
生でたべること・・酵素が熱に弱いためイソチオシアネートができにくくなります。
15分以内に食べること・・食べる直前にすってください。
●おでんの大根に味を染み込ませる方法
ポイントは、切った大根を冷凍庫で凍らせておくこと。3cmの厚さの大根を6時間ほど凍らせておきます。沸騰したダシで中火で35分煮込むと中心部までしっかり味が染み込みます。
冷凍により、大根の細胞膜が壊れて味が染み込みやすくなるためだそうです。
この冷凍染み込み法は、他の食材でも同じ効果があるそうです。さらに、新聞紙3枚とバスタオルで鍋をくるんで2時間放置するとさらにしっかり染み込みます。
●葉っぱで菜めしごはん
①葉の半分より上の柔らかいところを使います。
②塩を入れた熱湯に葉をくぐらせアクをとります。
③軽く絞ってみじん切りにします。
④ご飯におさけを入れてたきます。甘味がでてふっくらします。
⑤ご飯が炊き上がったら、葉っぱ、しらす、わかめ、
ごま、塩を混ぜ合わせいただきます。
●大根のステーキ
①大根を3.5cmの輪切りにし、皮を剥いて面取りします。
②十字に隠し包丁を入れます。
③下茹でには、コンソメと牛乳を入れます。
④茹でる時間は40分
⑤出来上がったらベーコンを巻きバターで焼きます。
⑥蓋をしめ中火で片面2分づつ焼けばOK。
⑦ソースの作り方
バターに小麦粉を入れ弱火で熱しながら牛乳を加え、塩と胡椒で味付けをして出来上がり
●大根の先端で なます
①みそ、酢、砂糖、塩で、調味液を作ります。
②千切りにした大根と人参を塩もみし10分ほどおきます。
③酢でしめた鯵を加えて完成
●痛み止め
びわの葉っぱを焼酎につけたもの。これを腰や身体の痛いところに塗ると痛みが和らぐそうです。
おばあちゃんの知恵
・大根の皮で窓を拭くと綺麗になります。
・葉の根元は魚の鱗取りに使えます。
・入浴剤として使う
大根の葉っぱのお湯は「干葉湯」といって体を温めます。
●入浴剤の作り方
小分けにした葉を水分が残らないよう数日天日に干し洗濯ネットにいれてお湯につけます。
料理には、牛乳をうまく使うのがコツのようですね。筍を煮るときにも、アク抜きとして使えるそうですよ。お好み焼きに入れるとふんわりするそうですよ。