イタリアで見つかった長寿遺伝子。それは、イタリアのサルディーニャ島の住民の多くが長生きだったことから研究され長寿遺伝子なるものが存在することが発見されたそうです。

なかでもメリス一家は、世界最高齢の9人兄弟としてギネス世界記録を更新中。9人兄弟の年齢の合計は、なんと818歳だそうです。

では、なぜイタリアのサルディーニャ島の住民は長生きなのか。その秘密は、食べ物と生活習慣にあるようです。

住民の食生活は、
①植物性食品が主体で粗食である
②ヤギの乳を飲む
③赤ワインを毎日1、2杯飲む
という、きわめて質素な食生活。

実は、長寿遺伝子は、飢餓やカロリー制限、さらに赤ワインに多く含まれるポリフェノールの一種、レスベラトロールによって活性化されることが知られています。

また、サルディーニャ島では、どこの家でも家族を大切にし、年寄りは尊敬することが当たり前の風土。そのため高齢になってもストレスがないと言います。

日常生活では、岩だらけで起伏のある土地で牧羊を営んできたため、毎日何キロも歩くのが日課だそうです。

つまり、後で分かったことなのですが、長寿遺伝子であるサーチュイン遺伝子のスイッチがオンになる条件がすべて備わっていたということです。

このような生活をすれば、長寿長寿遺伝子のスイッチがオンになりいつまでも若くて健康な生活を送ることができる、そんな方法を教えてくれます。

100歳以上長生きした遺伝子を調べた見た結果、ある野菜にある症状を示す人がいることに気がついたそうです。

その野菜とは「そらまめ」。そらまめには、活性酸素をつくることが知られています。

ほとんどの人がそれを分解する機能をもっているのですが、ある特定の人に、そらまめの匂いを嗅ぐと、吐き気やめまい等の症状を示す人がいます。

それらは、ファビズムという遺伝性の疾患で、実は、100歳以上の方は高い確立でファビズム疾患だそうです。

また、イタリアのアルプスの麓、リモーネ村は長寿の村と知られています。

ここに住む男性の血液を調べてみると善玉コレステロールが通常の1/4しかないのにもかかわらず、心臓や血管は正常そのものだったことから、研究が進められました。

彼の善玉コレステロールは、なんと普通の人の4倍の働きをしてました。そして、この特異なタンパク質は、「アポA1ミラノ」と名づけられました。

この遺伝子は1644年に突然変異により生まれたそうです。現在38人が生存しており、いずれも元気いっぱいです。

現在、アポA1ミラノは、心臓疾患の治療薬として治験されており米国で来年発売される予定だそうです。