心房細動と言われる怖い症状があります。脳梗塞の多くは、心房細動とも言われています。

心房細動が起こると、心臓が小刻みに震え、血液を送り出すことができなくなります。その結果、心臓内の血液がよどみ、血の塊ができ、脳に流れて脳梗塞を起こします。

長嶋監督が倒れたのは、心房細動による脳梗塞と言われています。

危険な動悸 心房細動

簡単にチェックする方法

【危険な動悸”見極めのポイント】
●安静時なのに脈拍が100以上になる
●脈のリズムが不規則になる

上記のかんたんなチェックで異常を感じたら、専門医の検査が必要になります。

心房細胞を調べる検査

●安静時心電図検査(脈の速さや乱れから不整脈を調べる)
●エコー検査(心臓内部を画像化して以上を診断する)
●ポータブル心電図検査

ポータブル心電図は、小さな心電図を24時間装着し、心電図を測ります。

その他、手首の脈に当てることで、かんたんに脈と心電図が分かる装置があります。市販もされているので、普段から不整脈が気になる方は、毎日図ると良いですね。

手首に当てる「ポータブル心電計」。30秒で心拍数、心電図ともに、結果が現れます。

心房細動の治療法

●抗不整脈薬
心房細動の発作が起こるのを抑える

●抗凝固薬
血液中に血栓をできにくくして脳梗塞を予防する。従来、ワーファリン薬は、納豆や青い野菜が食べられないなどの食事制限がありましたが、2年ほど前から、食事制限のない薬が出ており以前よりストレスなく服用できます。

●カテーテル・アブレーション
カテーテルを用いた内科手術で、心筋を直接治療し、心房細動が起こりにくくします。3泊程度の入院で費用は10万円ほどです。

心房細動は、元気な心臓にも起こります。心臓の強いアスリートの突然死にもつながる心房細動ですが、処置をして起こらなくすれば、もともと元気な心臓なので、まだ元の状態になるそうです。