頭痛持ちの私は、頭痛薬はいつも持ち歩いています。頭痛の兆候がでてきたときは、酷くなる前に薬を飲み対処しています。

これまでに、バッファリン、ノーシン、EVE、ナロンエース、セデスなど、ほとんどの頭痛薬を試してきました。

頭痛薬

薬を飲めば、なんとか痛みは和らぐのですが、結局は対処的な処置に過ぎません。

頭痛が始まってしまえば、仕事も家事も手つかずになり、薬を飲んで痛みが遠ざかるのを待つだけ・・。

こんな生活が一生続くと思うと、憂鬱になってしまいますね。

と思っていたら、「試してガッテン」(NHK)で、片頭痛に予防薬登場!の文字が・・。

「そうだ!頭痛に悩まないためには、頭痛を起こさなければいい。そうすれば頭痛薬ともオサラバ・・」と一度は納得したのですが、果たしてそんな方法はあるのでしょうか。

例としてとり上げられたいたのは、2分間体操、新しいハリ治療、日記療法など。新しい頭痛のガイドラインも発表されているようです。

2013年の慢性頭痛ガイドラインでは、高血圧、冠動脈疾患、頻拍性不整脈の治療薬として使われてきた、β遮断薬(プロプラノロール)が、片頭痛の予防薬として保険適用が認められてりようになりました。

実際に、片頭痛に長年苦しんでいた人で、頭痛から開放された人もいるそうなので、期待ができそうですね。

頭痛そのものを起こりにくくする、体質を変える新しい治療法

片頭痛が起こると、3日間も寝込んでしまうほど痛みがひどい片頭痛。

これら片頭痛を治す画期的な治療薬が、新薬「トリプタン」でした。

ところが、トリプタンを飲んでも症状を押さえられない人がいます。

これは、痛みと薬を繰り返しているうちに、視床が敏感になり、普通なら感じないほどの痛みを痛みと感じてしまう「アロディニア」と言う現象です。

たとえば、
・帽子をかぶっても頭に痛みを感じる
・髪をほどいたりすると、髪が動くだけで痛い
・お化粧をするだけで、顔が痛い
このような症状を「アロディニア」と言います。

新しい薬 頭痛の予防薬

新しい治療法として、痛くなる前に飲む「片頭痛の予防薬」があります。

これは、痛くなくても毎日飲み続けます。すると頻回な頭痛が治まってきます。

だいたい2か月程飲み続けると、だいぶ快方に向かいます。これは、1か月でやめることなく、我慢して飲み続けると効果がだんだん出てきます。

これらの予防薬は、ある程度回復したら服用をやめてもよいそうです。

片頭痛の予防薬は、頭痛外来や神経内科、脳外科などで処方してもらえます。

市販されている鎮痛剤や従来の頭痛薬(トリプタンなど)は、痛みが起きた時に飲む薬ですので、これらの薬は予防薬ではありません。

予防薬が勧められる人
・痛みが月に2回以上
・日常生活に支障をきたす
・アロディニアがある人

頭痛の回数が月に1回や、1回でも軽い場合、鎮痛剤やトリプタンで良くなる場合は、予防薬を飲むことなく、あまり心配しなくて良いそうです。

頭痛を防ぐ「頭痛体操」

予防薬に加えて、薬以外の方法を非薬物療法と言いますが、効果が期待できる「頭痛体操」があります。

首の付け根の両脇を押して、痛みを感じる人は、頭痛になりやすいと言います。この首の後ろのコリをほぐすだけで、予防になります。

①顔の位置を動かさないで、左右の肩を前後に動かします。
これで、首のストレッチになります。

②腕をリュックを背負うように前に回します
③服を脱ぐように後ろの回します

運動時間は2分を目安にします。

片頭痛の人は、頭痛のあるときは決して行わないでください。

頭痛は、予防する時代になったのですね。