頭痛には緊張型頭痛と片頭痛があり、頭痛持ちの方は自分がどちらのタイプかを見極めることが大切です。と言うのは、タイプによって対処法がまったく逆になってしまうからです。

一番簡単な見分け方は、頭が痛くなってきたときに下を向いて頭を振ってみること。痛みがガンと強くなる感じがあったら、ほぼ間違いなく片頭痛だと言います。

頭痛に関しては、いろいろな番組で取り上げていますが、「あのニュースで得する人!損する人!」の「片頭痛」のコーナーで、興味深い話がありましたのでご紹介します。

説明してくれた片頭痛のスペシャリストは、東京女子医科大学の清水俊彦先生です。

以前、研ナオコさんが長年の片頭痛に悩んでおり、耳鳴りやめまい不眠などの症状で苦しんでいたことは、他の番組で紹介されました。その後も研ナオコさんの不調は、どこへ行っても治らなかったそうです。

片頭痛が治らない原因は、実は昔の片頭痛が原因となっている場合があるようです。昔、繰り返し起きていた片頭痛により、脳が過敏に反応する「脳過敏」になってしまっているためだそうです。

脳過敏になると、少しの刺激に対しても脳が反応してしまうようになり、聴覚や平衡感覚などに異常してしまいます。

脳過敏の方は、脳波を取るとわかります。片頭痛で脳過敏の人の脳波は、頭痛のない人と比べ、リズムが崩れギザギザが大きい状態が続いています。これは、脳の興奮が興奮している状態だそうです。

長年片頭痛に苦しんでいる人の多くは、脳過敏になっている可能性がありますが、怖いのは脳梗塞まで発展することがあるということです。

片頭痛が日常化しているにもかかわらず放置している人は、脳梗塞になる率が約7倍くらい高くなるというデーターが出ています。

片頭痛が起こると、脳の血管が異常な拡張と収縮を繰り返します。その繰り返しにより脳の血管に微細な損傷がおこり、それが将来の脳梗塞につながると清水先生は言います。

①片頭痛が起こると、脳の血管が急激に収縮&拡張

②血管の中に小さな傷がつき、血小板がかさぶたを作る

③血管が劣化し、脳梗塞のリスクが高まる

また、長年の片頭痛で、脳が過敏になってい人は、脳が焦げた状態だとも言います。「脳が焦げるって?」それは大変・・・。

私も長年片頭痛持ちで市販薬でごまかしてきたので、脳過敏になり脳が焦げているのではないかと心配になります。でも色々な不調をもたらす「脳の焦げ」は、薬で治るそうです。

適切な診断と投薬で脳のコゲは取れるそうですから、心配な方は、一度脳を見てもらうとよいですね。研ナオコさんの場合も、片頭痛の治療に努めた結果、今では快適な毎日を過ごしているそうです。