今から約15年前に脳梗塞で左半身不随になった栗本慎一郎さん。現在72歳の栗本さんの働き盛に起こった脳梗塞と独自のリハビリ法は、当時話題になりましたね。

脳梗塞リハビリ

栗本さんの発病の経緯は、ある朝目が覚めると左半身が動かないところから始まります。それでも日課のウォーキングに出かけますが、その途中、道がわからなくなり、病院に行こうとタクシーに乗っても、呂律が回らず運転手に
行き先が告げられませんでした。

どうにか一命は取り留めたものの、左半身麻痺の後遺症が残りリハビリがなかなか上手くいかないという過酷な現実と直面しました。

ある日、左手を動かそうとすると右手が動く事に気付いた栗本さんは、【脳に錯覚させるヴィラヤヌル・S・ラマチャンドランの「ミラーボックス」によるリハビリ法】を試しました。

このリハビリ法は、鏡に映った右手を左手だと脳に錯覚させる方法です。栗本さんは、箱の真ん中に鏡を置き、箱の中に右手を入れ、鏡で右手を映しながら動かし、それと同時に妻が左手を同じ様に動かしました。

この方法で、二ヶ月後には、驚くほどの回復を見せました。この裏には、リハビリ以外にも、妻の献身的な支えがありました。

病気になった時こそ、家族の支えが必要ですよね。栗本さんの経験は、現在脳梗塞の後遺症で苦しんでいる人の参考になればいいですね。

あれから14年、脳梗塞で倒れた栗本さんは、横浜の自宅で暮らしていました。

現在、栗本さんは72歳になってました。

脳梗塞で半身麻痺になり、さらに原因不明のギロチンの音で、死ぬしかないと決意したそうです。

いつまでも回復しない麻痺に絶望感を感じたとき奥さんから「あなたは学者でしょう。自分で調べたらどう」という言葉で、自己流で脳梗塞の治療法を調べました。

そこで開発したのが、栗本式鏡箱。麻痺した方の腕を鏡に写して、脳を刺激する方法です。

これにより3ヶ月動かなかった左手が動くようになりました。さらに、赤ミミズの酵素が脳を詰まらせる血栓を溶かすという学会に着目し赤ミミズの健康補助食品を作りました。

この、独自の治療法により、発病から196日目には、ステージに駆け上がり、皆の前で挨拶するほどの驚異の回復をみせました。