NHKスペ「病の起源プロローグ人類進化700万年の宿命」などを見ていますと、人の体というのは、本当によくできていると実感させられますね。

人は、朝明るくなると起きて、夜暗くなると寝る。その寝ている間に、体を修復する色々な物質がでて・・となるのですが、現代社会はそれに逆らって暗くなっても寝ないわけですから、色々な問題がでてきますよね。

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体のリズムを司る体内時計は、夜中まで起きているという現代人の変化には追従できず、体の不調を起こします。また、高齢化により眠りをうながすホルモン「メラトニン」が減少して不眠になっている方も多いそうです。

体内時計が正しく動作しないと、めまい、肌荒れ、不眠などに悩まされます。体内時計を正しく動作させると、不定愁訴などの症状が改善、さらに、若返りやダイエットなどメリットも期待できるそうです。

番組では、世界中を飛び回りプレーしていた、元プロテニスプレーヤー杉山愛さんの時差克服法も教えてくれました。

体内時計のズレが起こると、体に色々な変化を起こします。昼間は交感神経、夜は副交感神経が優位になりホルモンの分泌される時間や、自律神経のバランスも体内時計に従って動いているのです。

それが崩れてしまうと自律神経失調症や生理不順が起きてしまいます。また、自律神経は自分の意識ではなくプログラムされているのが特長です。

体内時計の正体

体内時計とは、生物が持つ24時間の活動リズムの事で体内リズムとも言われています。この体内時計により、日中は活動状態、夜は休息状態と意識することなく自然に切り替わります。

体内時計を司るのは、脳の視交叉上核(ふせいさじょうかく)という神経細胞のかたまりで中枢時計とも呼ばれています。また、ほぼすべての臓器にも体内時計があり、脳からの中枢時計の指令で臓器を動かしています。

さらに、ホルモンの分泌や自律神経の調整も行います。つまり、時間ごとに分泌されるホルモンが決まっています。ですから体内時計が崩れると、体に変調を起こしてしまうのです。

体内時計のズレズレチェック

①日によって起きる時間が1時間以上違う
②目覚ましをかけても起きるのが辛い
③朝食は摂らないことが多い

④夕食は大体9時を過ぎる
⑤寝る前に携帯やメールを10分以上やっている
⑥明かりがついていないと眠れない

⑦慢性の運動不足だ
⑧休日は特に待ち遠しくない
⑨日が暮れてもお腹がすかない
⑩時計を見ないと大体の時間が分からない

5つ以上チェックがあると体内時計がズレている可能性が非常に高いそうです。

体内時計のズレをリセットして正しい状態にするためには

基本は、正しい睡眠です。正しい睡眠は、体を若返らせてくれてガンの芽も洗い流してくれます。

・寝る時間の理想は夜10時、成長ホルモンがしっかりでます。
・脳は3時間でリフレッシュできます。
・夢は、脳が働いて脳の情報の整理をしています。

・起きる時間を一定にするといいです。
・睡眠は90分の倍数でくり返してます。
 そのリズムで睡眠時間を決めると目覚めもスッキリします。
 3時間、4時間半、6時間、7時間半が目安になります。

体内時計リセットの達人

【看護士さんのリセット法】
・昼弁当を食べたあと診察室のベットで15分の昼寝をします。ポイントは暗くして横になること。理想的には、お昼過ぎに30分位がいいそうです。ただ机で目を閉じているだけでも効果があるそうです。短時間睡眠でも、脳の疲労物質がぱっと消えるそうです。

【杉山愛さんのリセット法】
 1年のうち250日は海外、しかも移動のくり返しだったそうです。

①海外に到着した時・・寝る2時間前に有酸素運動
 まずはホテルのジムの有酸素運動で軽く汗をかいてから寝る

②運動のあとのぬるめの湯で半身浴30分~1時間
 ぬるめのお湯からだんだん温度を上げて体を芯から温めます。

③お気に入りのバスソルトとアロマオイルでリラックス
 お気に入りは、ラベンダー、ローズマリー、ジュニパー

体のコンディションがいま一つの方、体内時計のリセットを一度試されてみてはいかがでしょうか。