人喰いバクテリアという名前がつくくらい、怖い病気があります。正式名称は「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」といいます。「駆け込みドクター!」では、溶血性レンサ球菌について紹介してくれました。

溶血性レンサ球菌は健康な人でも保有している場合があり、普通は何の悪さもしないそうですが、ある日何らかのきっかけで病気を突然発症してしまいます。きっかけは、まだ何かわかってないそうですが、30代前後の女性に多く発症するそうです。

この病気は1987年に米国で初めて報告され、日本でも年200人ほどの発症があり、その数は年々増えています。

症状は、風邪の状態とよく似ていて、急激に熱が上がったり、震えたり、身体がだるくなったりしますが、急激に悪化して、感染したノドや筋肉などでは壊死がおこり皮膚が腐っていきます。

一般的な症状は疼痛で急激に始まり、あっという間に全身に痛みが拡がります。また、疼痛の前に、発熱、悪寒、筋肉痛、下痢のようなインフルエンザ様の症状が見られることもあります。

妊婦の場合には、発症してから24時間以内に死亡する例もあるそうです。
痛みを感じてから、数十時間以内には軟部組織の壊死、多臓器不全などを起こすので一刻もはやく病院へ行く必要があります。

いつもと違う強烈な痛み、手足の腫れ、発熱、ノドの痛みを感じたら、とにかく早急に医療機関を受けてくださいとのことです。