年々暑くなる日本の夏。35℃オーバーも驚かなくなってきましたよね~。

子供の頃は、夕方になるとほっと一息できたのですが、今は、夜になっても、道路から蒸し返しの熱気が襲ってきます。

熱中症は、外より家の中のほうが危険だとか・・。水分補給、暑さ対策は、しっかりなさってくださいね。

今回のテーマは、心臓けいれんです。夏場に、50代以上の方に起こりやすいといいます。

心臓けんれん

しかも問題なのは、4割の人が心臓けいれんが起きているのに気がつかいていないこと。

心臓痙攣がおきて身体に十分に血液が送れなくなると、手足などが壊死してしまい、最悪切断することになってしまいます。そのタイムリミットは、6時間。

そこで、30秒で片手で簡単に発見できる方法や、命の危険の回避方法を「ためしてガッテン」が教えてくれました。

でも、「朝起きたとき」と「夜寝る前」に、20秒あることをすると危険性を回避できるようですから、要チェックですね。

脈を測り見つけにくい心房細動を発見

心臓のけいれんには、即、死につながる心室細動と気がつかないけど、やがて死につながる心房細動があります。

心臓の上半分は心室、下半分が心房です。心室は血液を全身に送り出し、心房は肺で酸素を受け取った血液を心臓の中に吸い込む役目をしています。

心房細動は、心臓の下半分がけいれんしてしまう状態で血の塊血栓ができ、心室の中でどんどん大きくなってしまい、手足に飛んでしまうことがあります。

心室細動の場合には、胸が詰まるのですぐに解りますが、心房細動の場合には、気が付かない人が多いそうです。

血栓が脳に飛ぶと脳梗塞、腸に詰まると腸管動脈閉塞、腎臓に詰まると腎梗塞、手足に詰まると壊死してしまいます。

細胞は6時間で壊死してしまうので、詰まってしまったら血栓をすぐに溶かすことが必要となります。

心臓は洞結節という部分から電気が発せられ、その電気を合図に心室、心房の順に心筋が収縮して動いています。

ところが、何らかの原因で心臓の中に偽の電気信号が次々と発生してしまい、心筋が混乱して痙攣を起こしてしまうのです。

気づきにくい心房細動は、脈を測ることで発見できます。

●心房細動を見つける脈を測るポイント

①安静時の脈が1分間に100回以上
②脈のリズムや強弱が乱れる
③朝 起きた時/ 夜寝る時

まずは、3日間、朝起きる時と寝る前に脈を測って異常なければ、心房細胞は大丈夫だそうです。脈の強弱は、20秒間くらい脈のリズムや強弱を確認してください。

胸がもやもやするなど、違和感があるときも脈を測ってください。また、年に一度は心電図検査をすると安心です。

●脈の測り方

①親指の付け根に指を3本当ててはかります。

②解りづらい場合には、首筋に優しく触って脈を測ります。

心房細動のリスクを上げるのは、睡眠不足、過労、ストレス、過度の飲酒です。また、体が脱水すると血液が固まりやすいので、夏が注意が必要です。

●治療法

心房細動を起こす電気信号の元を遮断することで、心房細胞の発生を防ぐことができます。

治療は、電極カテーテルを足の静脈からいれ、異常な電気の発生源である、肺静脈の周りを焼いて心臓に伝わるのを遮断してしまいます。

この治療は、まだ正常な心房のリズムがある人は90%有効で、75歳までの人には治療可能だそうです。

また、心房細動があっても血栓ができなければいいので、抗凝固薬を飲むことで、血栓を抑える方法もあります。

いずれにしても、早期発見で完治も可能なのでまずは、朝晩3日間の脈を測ってみてくださいとのことでした。