心臓に取り付く新型脂肪ってご存知ですか?この脂肪に取り付かれた心臓は、突然死を起こす可能性があるそうです。

この新型脂肪が取り付くと、脂肪から毛細血管が伸びて心臓の冠動脈に入り込み、そこから毒素を送ります。これにより、血管内部を破壊させ突然死をまねくと言います。

まるで、心臓に取り付くエイリアンのようですね。この新型脂肪が「心臓周囲脂肪」、またの名を「エイリアン脂肪」と言われるゆえんです。

新型脂肪

心臓についた脂肪をはがしてみると、脂肪に取り付かれた心臓には、糸のようなものがまとわりついていました。

それは、心臓周囲脂肪からのびた毛細血管でした。その毛細血管の先端は、なんと、心臓の冠動脈に突き刺さっていました。

心臓周囲脂肪は、伸びた毛細血管を通じて、血管に毒素を注入していたのです。そして、プラークを血管の外側に作りながら血管壁を破壊、知らず知らずのうちに一気に破壊が進みプラークが血管内に噴出。心筋梗塞を発症させていました。

この心筋梗塞で怖いのは、普通なら血管内につくプラークが血管の外側に付くことです。内側に付けば血液の流れが悪くなるので心臓に負担がかかり症状として現れます。

しかし外側から痛めつけられると症状に出てこず、ある日突然血管が詰まって心筋梗塞になると言うことです。

心臓についた脂肪がどれほど怖いのかよくわかりますね。では、この脂肪、どうやったら取れるのでしょうか?

巷では、とにかく痩せること!これしかないと言われています。しかし痩せていても、脂肪細胞の数が多い人は、肥満の人よりも脂肪がつきやすいので注意が必要と言われています。

また、若いころと今の体重の差がある人ほど、危険です。太っていても心臓に脂肪がついていない人は、若い頃から太っていた人が多いそうです。

たけしのみんなの家庭の医学では、この新型脂肪を2週間で減らす方法を紹介しました。心臓に取り付くエイリアン脂肪、ぜひ減らして突然死を防ぎましょう。
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新型脂肪による心筋梗塞研究の第一人者は、徳島大学病院の循環器内科 教授 佐田政隆先生です。その佐田先生が指導する「新型脂肪を2週間で減らす方法」です。

それは、
①野菜から食べる(野菜を全部食べてから他の物を食べる)
②ちょいたし歩き(いつもよりちょっと遠いところまで歩く)女性は、6400歩を目標に歩く

えーっ、これだけ?って感じですが、確実に効果があるそうですよ。

心臓についた脂肪は、MRIで検査できます。気になる人は心臓周囲脂肪を測り、異常が見つかった場合、今のうちに対処しておくと良いですね。