一概に不整脈と言っても、色々な種類があるようです。その中の1つに期外収縮があります。期外収縮とは、トントンと一定のリズムで打っている脈が、急に止まったり、1泊飛ばしたりしたように感じることです。

脈

脈が飛ぶと不安になりますが、誰にでも起こりうることで、たいていの場合、心配は要らないそうです。

脈とびの中でも注意する必要があるのは、めまいや失神、胸痛、息切れ、発汗が伴う場合です。

脈とびが頻繁に起こり、脳への血流が滞ると、今話していたことがまったく思い出せないなど、物忘れの原因が、心臓だったと言うことも。

大事に至らないためにも、ときどき自分の心拍をチェックしてみると良いそうです。

77歳の女性は、聞いた話しが頭に入らない、すぐに忘れてしまう、などの症状がおきるようになり、ある日、突然倒れてしまい病院で「心臓が大変な状態になっている」と診断されました。

脈とびには「危険なもの」と「問題ないもの」があります。

心臓の筋肉細胞は、心臓の上部にある洞結節(どうけっせつ)から電気信号が送られ、一つひとつの細胞が動きポンプ機能をはたしています。

洞結節から確実に電気信号を送って起こる脈飛びは「安全」と診断され、洞結節が弱って電子信号が途切れて起こる脈飛びは「危険」と診断されます。

心電図を測ることで、診断することができます。

危険な脈とびは「徐脈性不整脈」といい、年齢に関係なく起こり原因は不明です

安全な脈飛びは2秒程度、危険な脈飛びの人は、なんと6~7秒もの間、心臓が停止してしまうそうです。

その間、脳に血流が流れなくなるため色々な症状が起こります。

【脳に血流が流れなった時の症状】
3秒停止 物忘れ(記憶が抜ける)疲労、息切れ、冷え
5秒停止 めまい
7秒停止 失神します(体位によって違います)

ときどき、自分の脈をはかっておくことで、危険を知ることができます。

●脈のはかり方
人指し指の延長上の手首を、3本の指でおさえます。指先を立てて強めにおさえると脈がはかりやすくなります。

●危険な脈拍
・3秒以上止まる
・1分間に40回以下の脈
※運動をされて「スポーツ心臓」になっている人には当てはまりません。

心臓は、1日10万回打っていますが、実は、9割の人が脈飛びが起こっているそうです。

●治療法
徐脈性不整脈は、薬や治療で治らず、ペースメーカーを体内に入れることにより普通の生活に戻れます。手術は、局所麻酔で1~2時間で終わり、5年~10年もつそうです。

時々、自分で脈を測っておかしいなと思ったら、循環内科で診療を受けてみてくださいね。