「肝臓」には、体に入ってきた栄養素を身体が必要な形に分解、合成する代謝機能、有害物質を解毒する機能、胆汁を作る消化機能があります。

多少ダメージを受けても痛みを訴えることもなく、もくもくと働き体をまもっているのですが、もうダメと訴えた時は、かなり進行が進んでいます。「沈黙の臓器」といわれる所以ですね。

私たちの年代は、予防接種で注射のまわし打ちは当たり前の時代。そのため、C型肝炎ウイルス(HCV)感染になっている人が多いといいます。

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また、過去の輸血、ピアスの穴あけ、感染者との剃刀や歯ブラシの共用などで感染する可能性があります。

現在、日本には、約150万~200万人のHCV感染者がいるそうですよ。

C型肝炎ウイルス(HCV)感染になると、2~14週間の潜伏期間の後、急性肝炎を起こすか慢性化に移行します。

慢性化すると、約20年で約30~40%が肝硬変に、肝硬変の7%が肝癌に進行すると言われています。

感染しているのに気が付かない方も多く、健康診断でしっかり確認しておくことが大切なのですが、実はこの健康診断に落とし穴があるとか。

各ポイントにおいてのどうチェイスすればいいのかを、佐賀大学 江口有一郎先生が教えてくれました。

●チョイス1 健康診断をしっかり受ける
健康診断の血液検査の結果、肝機能は大丈夫と思ったらそこに落とし穴があります。

C型肝炎ウイルスは、通常の健康診断や人間ドックではオプションになっています。

市町村により、無料だったり、助成金を受けられるので一度しっかり確認し、自分がキャリアかどうかしっかり確かめてください。

●チョイス2 しっかり治療を受ける
C型肝炎ウイルスだとわかったら、インターフェロンによる治療を行います。現在は、3種類の薬による「3剤併用療法」で治癒率も高っくなっているそうです。

●チョイス3 肝臓を守り新治療法をまつ
もし肝硬変まで進んでしまっていても、最新医療技術の目覚ましい進歩により、決定的な治療薬が登場することが期待できます。

それまで、肝臓を悪化させないようしっかり守っておくことが必要です。禁酒はもちろんのこと、食生活にも十分注意します。

私の周りにも、数人キャリアを告げられ、治療した人がいます。皆さんも、受けてないかたは、一度しっかり確認してくださいね。