塩分摂り過ぎは、体に悪いことは百も承知ですが、ついつい濃い目の味つけになってしまいます。

鮎の塩焼きの、背びれ、胸びれ、尾の部分の焦げた塩が、本当にうまいんですよね~。

鮎の塩焼き

さらに、できたての天ぷらにつける塩や、醤油が焦げたイカの丸焼きの匂い・・・なんて、油断すると塩分三昧の生活になってしまいます。

塩分の摂り過ぎは、高血圧、動脈硬化の原因となることはわかっているんですけど、やっぱり薄味は物足りません。

塩分の不足を出汁でカバーするという方法もありますが、忙しい時にはちょっと手が回りません。

そんな時、ガッテンチームが「塩分を減らさないで減塩する方法」という魔法のような料理法を教えてくれました。

しかも、その料理法を7日続けると味覚が改善し、薄味好みの体質になってしまうとか・・・。

それは、「たったひとつの鉄則」を実践すればいいそうです。しかも、誰でも家庭で簡単にできることだそうです。

その他、塩好きでも満足できる減塩レシピなど、塩分を摂り過ぎないためのいろいろな方法を教えてくれました。

塩を減らさない減塩法と減塩レシピ ためしてガッテン

現在、日本人の塩分摂取量は男性11.1g、女性9.4gですが、その摂取量を減らすように指導されています。

その量とは・・・
・厚生労働省 男8g 女7g
・高血圧学会 男女6g
・WHO(世界保険寄稿) 男女5g
と、なんと、1日の摂取量は、1日子さじ1杯だそうです。

ガッテン流減塩テクニック

ガッテン流 減塩テク その1 酢
しょうゆに、すを加えることで味が濃く感じます。

ガッテン流 減塩テク その2 さんしょう

さんしょうを食べると、脳の活動の度合いが29%アップして、味を感じやすくなります。
さんしょうを食べてから豆腐を食べると、醤油なしでも食べれます。

ガッテン流 減塩テク その3 泡しょうゆ

しょうゆを水で5倍にうすめてゼラチンを加え泡立てて使います。

好きな一品だけ塩分を減らさないメリハリ作戦

自分の好きな一品だけは塩分をまったく減らさず、ほかの料理の塩分を徹底して抑えて、1食のトータルの塩分量を抑える方法です。

このようにすると、味を感じる脳の味覚野は、大好物な一品にはいつもの塩味がついているため満足し、さらに塩分にメリハリがあるため薄味も感じることができるようになります。

全品薄味だと脳ががっかりしてしまい、薄味の食事が続きませんが、一品だけであると「おいしい、これはできる」と思うようになるそうです。

滋賀県の近江八幡市で行われている、1週間の特別入院プログラムでは、塩分が減らせない患者さんに入院してもらい、このメリハリ減塩法を1週間続けてもらっているそうです。

そうすると、薄味に対しての感度が2割から6割にアップ、家庭に戻ってからも続けることで減塩に成功しています。

塩がなくてもおいしいゼロ塩レシピ

さんしょう油
さんしょう油は、あらかじめ作っておけば、いろんな調理につかうことができます。

材料
・サラダ油 1/2カップ
・さんしょうの実 10g

①サラダ油にさんしょうの実を入れ加熱、さんしょうの実が茶色くなったらすくい取り山椒油をつくります

●青菜とおかかのさんしょう油炒め

材料
・さんしょう油
・小松菜
・さんしょう油 大さじ1(バターやゴマ油でもOK)
・酒 小さじ1
・かつお節 2パック

①さんしょう油で小松菜を痛め酒を入れる
②小松菜がしんなりしてきたらかつお節を混ぜさっと炒め完成です

●キャベツとみつばの粒マスタードあえ

材料
・キャベツ 2~3枚(120g)
・みつば 1束
・水 大さじ2
・粒マスタード 小さじ1~2(練りからしでもOK)
・レモン汁 小さじ1
・砂糖 小さじ1

①キャベツをひと口大に切りフライパンに敷き詰め、水を入れ強火で2分間蒸す
②みつばを入れ30秒フタをし加熱
③火を止め、水気をしっかりきって、あら熱を取る。
④ボウルに粒マスタード、レモン汁、砂糖を入れてよく混ぜ、できたキャベツにあえて完成です

●鶏肉のごま焼き

材料
・鶏もも肉(皮なし) 1枚(200g)
・みりん 大さじ1
・おろししょうが 小さじ2
・酢 小さじ1
・いり白ごま 大さじ4
・ごま油 大さじ1/2
・レモン 適宜

①鶏肉、みりん、しょうゆ、酢をもみ合わせ30分~1時間下味をつける
②鶏肉の汁気をきり、ごまをまぶす
③ごま油で肉を両面蒸し焼きに、盛り付けにレモンを添える

料理には減塩向きの料理と減塩すると美味しくなくなる不向きの料理があります。

・減塩向きの料理は、焼き物、炒めもの、あえもの、揚げ物、酢の物
・減塩不向きの料理は、ゆで物、煮物、汁物

減塩不向きにものには塩分を使いますが、減塩向きのものには、かつお節、ゴマ、みりん(旨味をだす)、マスタード、さんしょう、レモン、酢(刺激をだす)を上手に使うといいとのことでした。