ロコモの正式な名前は、ロコモティブ シンドロームの略式で
運動器症候群という意味です。

ロコモは、メタボ、認知症とならび
ねたきりや要介護の三大要因となっています。

●寝たきりになる原因
1位 脳卒中などの脳血管性の病気
2位 認知症、
3位 高齢による老衰、
4位 関節疾患(ロコモ)
5位 骨折・転倒(ロコモ)

4位と5位がロコモなのですが、合わせると全体の20%になるそうです。

●メタボとロコモの関係
メタボになると内臓脂肪がたまって、血圧や血糖値の上昇し、
動脈硬化となり、心筋梗塞や脳卒中の原因になります。
また、この内臓脂肪の重さが関節の痛みや変形などを引き起こします。
メタボの人ほど、膝関節症になる危険度が高いそうです。

●糖尿病が骨を弱くする
糖尿病になると、骨のしなやかさや弾力性がなくなってしまうため
骨が折れてやすく「骨質が悪い」 状態になります。

よい骨質をするためには、
1.新薬の「テリパラチド」の処方
2.納豆に多く含まれている「ビタミンK」を摂取すること
3.骨に適度な刺激を与える運動をすること

●長生きするには、しっかり栄養をとること
高齢者を調査したところ、やせている人は、その他の体格の人たちと
比較すると10%近く生存率が低いそうです。
高齢者になったら、しっかり栄養をとることです。

【1日にとりたい食品の目安】
血や肉となるたんぱく質

①魚80g ②肉60~70g ③卵1個 ④豆製品80g ⑤牛乳200mL

体の調子を整えるビタミン、ミネラル
⑥野菜 ⑦海草300g ⑧イモ類100g ⑨果物200g ⑩油大さじ1 

なるべく10種類の栄養を毎日とることを心がけるといいそうです。

●簡単にできる家庭でのロコモチェック
1)片脚立ちで靴下がはけない
2)家の中でつまずいたり滑ったりする
3)階段を上るのに手すりが必要である
4)横断歩道を青信号で渡りきれない
5)15分くらい続けて歩けない
6)2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である
7)掃除機の使用、布団の上げ下ろしなどが困難である

健康寿命を伸ばし、生活機能の低下を防ぐには、
予防、そして、早期発見・早期治療が重要ということです。
長生きしても健康でなければ辛いだけ・・今からしっかり備えましょう。