私たちが何気なく過ごしている毎日。ドクターは、私たちの生活をみればどんな病気になりやすいかわかるそうです。

確かに、毎日おせんべいや甘味を食べている人は肥満になりますし、糖尿病のリスクも高まります。姿勢が悪く歩き方に問題のある人は膝が痛くなったり、足を組む癖や、毎日同じ側にバックをかけていると、体がねじれ腰痛になったりします。

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毎日お酒を飲んでいれば、肝臓に影響がでるし、タバコを吸っていればがんのリスクが高まります。

つまり、病気になる前に、その人の生活態度を見れば、かかりやすい病がわかるということです。ということは、その兆候を見つけて、しっかり改善すれば病気のリスクを減らせるということ。

そこで、池谷敏郎先生が「世界一受けたい授業」で行動やクセ、体型でわかるタイプ別病気のリスクを教えてくれました。

最近は、中年以降肉を食べることが推奨されていますが、肉好きの女性は結腸がんになりやすいそうですよ。自分のクセや行動が、病気の原因を引き起こしていたなんて驚いてしまいますよね。

生活でわかる病気のリスク

●座る時間の長い男性は大腸ポリープになりやすい
1日の座る時間が7時間未満の男性と、1日の座る時間が11時間以上の男性を比べると、大腸ポリープの発症リスクが約45%高まります。

●結腸がんの発症リスク
80g以上の肉を食べる女性は、25g未満の肉しか食べない人に比べ結腸がんの発症リスクが約48%高まる

●うつ病の発症リスク
独身で一人で生活している人は、家族と一緒に暮らす人より、うつ病の発症リスクが80%高くなる

●若年性認知症
お酒の飲み過ぎで記憶のなくなるブラックアウトの経験のある人は、繰り返すと若年性認知症になる可能性が高くなる
→短期的な記憶を司る海馬がダメージを受け、記憶ができなくなります。

●過度のダイエットをしている女性は、色素性痒疹(しきそせいようしん)になることがある
→色素性痒疹は、背中などに網目状の発疹ができ激しいかゆみを伴う病気です。過度なダイエットによる血糖値異常だそうです。

●睡眠時に呼吸がとまってしまう睡眠時無呼吸症候群になりやすいのは、太っている人のほか、小顔の人もなりやすい
→調査によると、睡眠時無呼吸症候群の4割の人が肥満でなく小顔の人だそうです。

●身長の高女性は、乳がんになりやすい。
→エストロゲンは成長期に分泌され身長を伸ばします。身長の高い人はエストロゲンが多いため、乳がんになりやすくなります。

●痩せ型で身長の高い男性は、自然気胸に注意
→自然気胸は肺に穴があき空気がもれる病気です。16~30歳の身長が高い痩せ型の男性に多く発症します。なんと女性の8倍だそうです。

●歯周病の人は糖尿病になりやすい
→これまでは、糖尿病の人が歯周病になりやすいと言われてましたが、逆に歯周病になると糖尿病になることもあるそうです。実際、歯周病の治療したら糖尿病の症状が改善した例もあるそうです。

●ベルトをギュッと締めてズボンを履く人は、食道がんになりやすい
→ベルトをぎゅっと閉めると胃酸の逆流がおこり、食道がんのリスクが高くなります。

●歯をくいしばるクセがある
→息を飲み込むクセがある人は呑気症(のんきしょう)になりやすくなります。空気がお腹に入るため、ゲップやオナラが増えてしまいます。

●鼻毛を1日おきに切る
→乾燥した空気が入り粘膜が乾燥してしてしまうため、風邪をひきやすくなります。