レジリエンスってご存知ですか?慣れない環境下で働く人や学生の就活などを通して、心が折れないように逆行力を身に着けるものです。

このレジリエンスは、若い人や働き盛りの人だけのものではないと思います。ストレス社会に生きるシニアも逆行力は必要なのではないでしょうか。

中高年ともなると、とかく心が折れることが増えませんか?若いころの折れ方と違って、50代以降ともなると、健康面が非常に作用しますよね。病気になった時の「逆境力」があったらな~と思うこの頃です。

折れない心の育て方

体力がなくなってくるのもこの時期。体力と気力は比例しますので、体力は落としたくないなとも感じます。

また、なかなか生きがいも感じられず、人生の幕に向かって生きていくかと思うと、ため息ばかり出ている方もいるのではないでしょうか?

そんななか、
●折れない心を身につける
●不屈の精神を養う
●困難に打ち勝つ力を身につける
「レジリエンス」と言うトレーニング法に注目が集まっています。

レジリエンスとは、本来「復元力」「回復力」「弾力」などと言う意味で、近年は、「困難な状況にもかかわらず、しなやかに適応して生き延びる力」と言う意味で使われているようです。

このような「力」を身につけたいと思いませんか?私は、これから残りの人生、この「力」が欲しいと思いますが、皆さんはいかがでしょう^^

近年、ストレスや多忙で精神が疲労している人が増え、うつ病も急増しています。そこで、このレジリエンスに注目し、人材教育や備えておくべきリスク対応能力、危機管理能力などを養う目的でこのトレーニングを取り入れる企業や行政が増えていると言います。

【レジリエンストレーニングで身に付けること】
●精神的な落ち込みから抜け出し、どん底から抜け出す
●思い込みを捨てる
●「やればできると!」と言う自信を身につける

このようなポジティブシンキングは、企業や行政にかぎらず、私達シニアも積極的に取り入れたら良いと思います。

また、レジリエンスは、個人の力だけではなく、回りの支えが必要と言うのがポイントのようです。普段からネットワークを作ることが大切なんですね。

このネットワークを上手に作れる人が、レジリエンスを高めることができるそうです。つまり、周囲との間に「頼り・頼られる」関係を築いておくことです。

特に、情弱(情報に弱い人)は、このネットワークを作ることは、これからシニアが輝いて生きてい行く上で、とても大切なのではないかと感じています。

今回のクローズアップ現代で紹介されていたレジリエンス。番組では、けん玉を続けてもらい、どれくらい長く続くかを実験しました。

この実験で20分ほどであきらめてしまう人にある傾向が見られました。

●結果に一喜一憂する
 → 大きなエネルギーを使うので疲れてしまう
つまり感情のコントロールがうまくできない人が多い傾向にありました。

●やる前から自分には無理だなと思ってしまう
→うまくいかないとやっぱりと思って、やめてしまいます。

1時間以上続けられた人の共通の行動は・・
・「声をだして一喜一憂しない」感情コントロール、
・「自分ならきっとできるだろう」という自尊感情、
・「だんだん上手くなっている」と言う自己効力感、
・「そのうち上手くなるだろう」などの楽観性
が見られたそうです。

この実験からもわかるように、逆境に打ち勝つために必要なものは、
「感情コントロール」、「自尊感情」、「自己効力感」、「楽観性」です。

また、食事と運動で改善される例があります。

人は、ブドウ糖の数値の変動があると、感情の起伏が激しくなると言われますので、少量の食事を3時間おきにとり、ブドウ糖の数値を一定化するといいそうです。

●インターバルトレーニングを行う
ランニングマシンで、短い時間に全力疾走させることにより、達成感や充実感、満足感を体験させます。実践した企業は、社員の8割にメンタルヘルスの改善が見られたといいます。

●目の前の成功に一喜一憂せず、自分にとって何が大切かを客観的に把握する
●大切なもののためにあきらめないで頑張る。それ以外はあきらめることも大切。
●愚痴を言ったり、悩みを共有したりする仲間を作る

人の幸福感は、人のために役に立ったと思うときだそうです。そのような幸福感は、「頼り・頼られ」と言う関係から成り立つようです。

シニアは孤立しがちですが、仲間作りは本当に大切なんですね。