昨今、中高年やシニアの婚活は盛り上がりを見せています。寿命が伸びて、50歳を超えてからあと30年は生きなくてはならないなか、人生の後半は信頼できるパートナーと過ごしたいと思う人が増えているようです。

老後は不安なく楽しく過ごしたいですよね~。

高齢者の婚活事情

離婚や死別で配偶者を亡くした人は、子供も独立し、1人の不安や寂しさを感じる頃ですよね。また、恋愛歴や結婚歴がない人も、自分の人生を振り返って、これで良いのだろうか・・と思うのも中高年に差し掛かった頃です。

また、震災の後は、結婚を希望する人が増えたといいますから、みなさん色々なことに漠然とした不安を抱えていることが伺えます。

では、結婚や再婚ですべてハッピーになれるかと言うと、そうもいないケースも増えています。シニアの結婚や再婚が増えればそれだけトラブルも増えるということです。

1番のトラブルは、相手の資産です。結婚すれば、当日から遺産を受け取る権利が発生するわけですから、天涯孤独の人と結婚しない限りは、面白く思わない身内もいるわけです。

また、仏壇やお墓の問題、相手の両親の介護や相手が倒れた時の介護の問題もシニアならですね。結婚とは、権利も発生しますが、義務も発生します。

実は、高齢者の婚活には、色々な問題が山積みなのです。愛しているだけでは片付けられない大人の事情が盛りだくさん。

そう簡単には行かないようです。スーパーJチャンネルでは、そのような高齢者の婚活事情を特集しました。

高齢者の婚活事情

「大切な物を捨てられるのか?」婚活にはばかる最大の壁は家族だと言います。

ある男性は、会社を経営する69歳。9年前に離婚しています。離婚の原因は、男性の浪費癖。欲しいものは何でも買う性格です。資産はあるので家計に問題はないようですが、妻は呆れて家を出ました。

その後、1人でなに不自由なく暮らしていましたが、1人で食べる食事に会話もない寂しさを感じ、婚活を始めました。

婚活パーティーで9歳年下の女性と知り合い、4年間交際しましたが、息子の一言で別れたそうです。

「結婚した瞬間に財産の半分は相手に権利が発生する」そう言われ、相手の女性と別れる決心をしたそうです。

1000人以上の登録者がいて婚活パーティーを主催する三幸倶楽部によると、成婚率は約6%。思ったより多くないようです。

三幸倶楽部の代表は、熟年婚活においては、お互いのお金とお金がある程度バランスが取れていないと難しいと言います。

60代中心の熟年婚活パーティーを主催するBゼルムは、男性60歳~、女性50~60歳 参加費は、男女とも5000円(初回は4000円)。

そこで、昨年から婚活を始めた75歳男性は、なかなかお相手が見つからないようです。70代は婚活の対象にならないことが多いと言います。

妻は、63歳で他界し、昨年七回忌を終え、娘も婚活に賛成してくれたので、お相手を探しました。幸い、直ぐに65歳の女性と知り合い、女性の方から結婚を申し込まれました。相手の女性は、持ち家にすみ、88歳の高齢の母と二人暮らしでした。

ところが、知り合って日にちも浅いのに、相手の女性が婚姻届にこだわったことで娘が反対しました。

女性と別れた男性は、「もう一度、愛せるような人とは出会う可能性は低い」と言います。

64歳女性は、30代の時離婚し、美容師として働きつづけ一人息子を育て上げました。現在は24万円の年金で1人で暮らしています。

息子が家を出た後は、一人暮らしの寂しさから婚活を開始しましたが、始めての婚活パーティーである「横浜中華街を散策する」ツアーをキャンセルしました。

その理由は、息子が戻ってくることになったから。36歳の一人息子は、転職を繰り返し、そのたびに実家に戻ってくるそうです。今回も、息子が戻って来たので、婚活をやめました。

こんな息子がいるのでは、相手に理解されるのは難しいと判断したからです。息子か?再婚か?選択を迫られれば、息子を取らざるを得ないと言います。

今回のケースは、3件とも家族が原因で結婚をキャンセルした事例です。高齢者の婚活には、家族の理解が大きく影響しています。