橋田壽賀子さん92歳が望む安楽死とは 人に迷惑をかける前に死にたい

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橋田壽賀子さん、今も現役で活躍されている超売れっ子脚本家です。

「愛と死をみつめて」「『時間ですよ」「おしん」「春日局」「渡る世間は鬼ばかり」など、大ヒット作がずらり。

私たちが子供の頃から、常に第一線で活躍されています。その橋田さん、1925年、大正14年生まれですから、今年で92歳になります。

普通の感覚からすると、92歳で脚本を書くなど、とてもとても信じられないですよね。

その橋田さんが、「安楽死で死なせて下さい」(文藝春秋)を書かれ話題になっています。

橋田壽賀子

「人さまに迷惑をかける前に死にたい。それが私の望みです。」その本には、橋田さんの人生観、死生観が書かれています。

「もうじゅうぶん生きて、やり残したことも、思い残す相手もいない・・」

「食事から下の世話まで人さまの手を借りるなら、そうなる前に死なせてもらいたい・・」

だから、橋田さんは、日本でも速く安楽死を認めてくれるようになってほしいといいます。

自分の母が口にする「いつ死ねるんだろ・・」も同じ意味

私の母は、82歳のときに膝を痛めて歩くことができなくなってしまいました。

最初は、兄嫁と孫の介助で自宅でなんとか生活していたのですが、下の始末で迷惑をかけたくないと施設行きを希望しました。

そして、念願の施設に移り、もう6年目を迎えます。

食事の時には車椅子に乗り食堂で食事をしますが、それ以外はほとんど施設のベットの中で過ごしています。

もちろん外出することもほとんどありません。

そんな生活が2年も過ぎた頃から、「もう死にたいんだけど・・」「いつまで生きるのかな・・」と、頻繁に口にするようになりました。

見舞いに訪れる人は、「まだまだ、元気だから大丈夫」と母を励ましますが、そのたびに母は、悲しそうな顔をして笑います。

毎日ベットの中で生活し、下の世話から食事、着替え、入浴のすべての介護をうけ、生きていることが本当に辛いのだと思います。

そんなこともあってか、橋田さんのお気持ちが、とてもよく理解できます。

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ホームドラマで家族関係を描き続けてきた橋田さんの人生感

NHK9月26日放送「クローズアップ現代」では、橋田壽賀子さんが出演し、安楽死について自らの思いを語られました。

そこには、ホームドラマを書いてきた橋田さんだからこそわかる、家族のあり方、人の一生のあり方がありました。

橋田さんは、これからは自分で死を選べる時代にならないと、みんなに迷惑かけるし自分もつらいと言います。

橋田さんが安楽死を考えるようになったきっかけは、体が衰えてきたこと、転倒したこと、仕事が減ってきたことだそうです。

「やりたことの全部やったので、自分の思うように死なせてほしい。」

「とにかく人に迷惑をかけたくない、一人で生きることが自分の性格」といいます。

橋田さんは、28年前に夫を亡くしたあと一人で生活してきました。兄弟、子供もなく、親戚とも疎遠だそうです。

もし自分に家族がいて子供がいたら、絶対に生きていたいと思う、といいます。

橋田さんのドラマには家族愛があり、家族みんなが支えあって生きています。

それは橋田さんが「そうあってほしい」という理想の姿を描いているのであって、自分ではけっしてできないといいます。

安楽死が認められている国スイス

日本では「安楽死」は認められていないため、手伝えば「自殺ほう助」となり罪になります。

安楽死が認められている数少ない国の一つに、スイスがあります。

スイスでは刑法の解釈で「利己的な動機」によらない場合、自殺ほう助が認められています。

安楽死を手掛ける民間企業「ディグニタス社」には、毎年世界各国から希望者が数百人入会してくるそうです。

ディグニタス社では、治らない見込みの病気や、耐え難い苦痛があるなど、医師が承認した場合のみ安楽死のサポートを受けられます。日本人も17名加入しているそうです。

しかし、会員になられても、実際自殺ほう助を受け実行する人は、全体の3%にすぎないそうです。

人々が会員になるのは、自殺ほう助を受けたいからではなく、死の選択肢を探しているからだそうです。

橋田さん自身も、「安楽死に登録できたら、いつでも安楽死できると思えるため安心できると思う。そう考えれば、安楽死は心の保険のようなものかもしれない」といいます。

とにかく、橋田さんにとって死を選べない不安の中で生きていることは、すごく重いことだそうです。

橋田さんは、生や死のありかたは、ひとそれぞれの事情があり、さまざまであっていいと考えています。

でも、自分の死の迎え方は自分自身で選びたい、橋田さんにとって安楽死はその手段の一つだそうです。

「いつか死ぬんだから、今精一杯生きようと一生懸命生きてきた・・、だから自分らしく死にたい」それが橋田さんの死生観のようです。

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そんなことを言いながら、病気にならないようにと毎日薬を飲んでいる自分がおかしい・・、もしかすると100まで生きるかも・・・と笑ってらっしゃいました。


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