チャゲ&飛鳥のASUKAこと飛鳥涼さん(56)が、2014年5月に逮捕され、全国に衝撃が走りました。

その後、福岡県の校長(57)、神奈川県警の巡査部長(40)が相次いで覚醒剤で逮捕されています。

さらに、脱法ドラックを吸引して運転しての死傷事故が、全国で多発しています。

「物事の分別がつく、りっぱな大人なのに、なぜ?」だれもが思うことですが、その陰には中高年世代にかかる大きなプレッシャーがあるような気がします。

40歳以降は、体力、集中力、才能、精力、発想力など、自分の能力が、どんどん失われていきます。

また同時に、親の介護、子離れ、夫婦間の危機、病気や老後の心配など、次から次に問題が被さってきます。

その間で、苦悩し抜け出せなくなったときに、自分をごまかす手段として、安易にクスリに手を出してしまうようです。

その敷居を低くしているのが「脱法」というあま~い言葉。つまり「法律の規制対象外というお墨付き」を臭わせるフレーズです。

これまでの才能や、期待が大きい人ほど、実力が落ちることに怯え、能力の低下に焦ります。

そんな時に人づてに知った「法律的には問題ない、ちょっと危険だけど能力回復の魔法のクスリ・・・・」ASUKAさんも、そんなパターンだったかもしれません。

2014年7月、厚生労働省は「脱法ドラッグ」に変わる新しい呼び名をつけようと、一般公募を始めました。

しかし、「亀の子(分子構造式)違えば規制対象外」そんな規制をしている限り、脱法薬物は永久になくなりません。

「法的な規制にかかわらず、自分を脅かす危険は、自らの手で排除する・・」それが半生を生きてきた、私たち大人の知恵であり分別だと思います。

ASUKAさんの裁判は、2014年8月28日。現在は千葉にあるの薬物更生病院 国立病院機構下総精神医療センターに入院して、治療を受けているそうです。

ASUKAさんの復帰に期待したいと思います。