「坂の上の坂~55歳までにやっておきたい55のこと」(ポプラ社)の著者である藤原和博氏が、日経新聞で面白い提案をしていました。

それは、「50代になったら新しいことを5つ始める」こと。

人生50年と言われていた時代が終わったにも関わらず、40代で一仕事をしたらあとは余生と言うような人生観を持っている人が多いようです。

ところが、平均寿命が延びて80年は生きるわけですから、40代なら残りの人生、まだ40年もあるわけです。

人は新しいことをマスターするのに、1万時間もあればたいていはマスターできるそうです。自分たちが日本語を話したり書いたりできるようになるのも、1万時間。

英語をマスターするのも、1万時間あれば大丈夫とのこと。英語に挫折した人も、始めてみる気になった人もいるのでは?

1日3時間で10年やると1万時間、1日6時間だったら5年、1万時間で5~10年あれば新しいことがマスターできると藤原氏は言っています。

ですから、40代や50代なら、今やっていないまったく新しいことに5個や6個は取り組めると言うことです。なんだかワクワクする提案ですね。

実際脳は、歳をとってもどんどん良くなるという説があります。歳を取ったら、脳が衰えるというのも、何かのすり込みかもしれません。

また、仕事以外に後半の人生でもう一つの山を持つべきだとも。この後半の山は、コミュニティーです。ですから、歳を取ったら、コミュニケーションの量と質を豊かにしなくてはいけないそうです。

地域であれ、趣味であれ、コミュニティーの必要性を改めて感じた内容でした。

藤原氏いわく、コニュニケーションを豊かにするためには、絶対「名刺なし」で他者との関係を作る必要があると言っています。

ここに集まる40代、50代のみなさん、そろそろ後半の人生と真剣に向き合い、準備を始める時がきているかもしれませんね。