私たちの世代の多くは、今、親の最後の介護に直面しています。

なかでも、親が認知症になってしまった人は本当に多く日本では、現在800万人の認知症患者がいると言われています。

政府の進める在宅介護は、認知症の場合には、現実的になかなか難しい状況ではないでしょうか。

自宅で介護を経験した方のほとんどは、「とても体力的にも経済的にももたない」といいます。

結局、グループホーム、特別養護老人ホームなどに頼らざるを得ず、施設を探す毎日がはじまります。

これらの介護の当事者に、10年、20年後の私たちがなっているんですよね。

認知症を完治させる薬は、まだ完成されていません。しかし、その発症のメカニズムや、進行をくい止める有効な薬がでてきています。

認知症の7割を占めるアルツハイマー型の認知症の場合、なんと25年の年月をかけ発症するそうです。

また、予防には運動と同時にあることをすると、記憶力が回復することがわかってきました。

医者が絶対にやった方がいいと言う、その方法とは・・。

また、進行をくい止める予防的治療とは、そして、完治させるための夢の新薬は、どこまで進んでいるんでしょうか・・。

アルツハイマー病をめぐる世界の最前線レポート

アルツハイマー病の発症メカニズムがわかってきました。発症は25年前より始まります。

アミロイドβが、25年間少しずつ脳内に蓄積していき、脳の神経細胞を傷つけていきます。

発症15年前になると、傷ついた脳神経にタウというタンパク質がとりつき、脳神経を死滅させます。

つまり、タウをやっつければ脳神経細胞の死滅をくい止められることになります。

タウをやっつける薬、LMTXが開発され、家族性アルツハイマー症に悩む人に処方した結果、認知機能の低下を抑えることができているそうです。

今、LMTXは臨床段階にあります。正式な治療薬になるかどうかは、2年後2016年ごろの判断となるようです。

国立長寿医療センターでは、軽度認知障害MCIの人の海馬萎縮を食い止める予防プログラムを開発しました。

今、この予防プログラムは、認知症の予防、記憶力の改善に大きな効果があると期待されいます。

その予防プログラムとは、
①ウォーキングをしながら計算をする
→102から3づつを引いていく計算をしながら歩きます。

②踏み台昇降をしながら高度なしりとりをする
これを週1回90分行います。
→二人前までの人が言った単語まで記憶しながら、しりとりをしながらステップ台をします。

この治療を1年間続けた結果、軽度認知障害の方の脳の萎縮はほとんど進んでなく、海馬は回復し、記憶力は大幅に回復していました。

また、睡眠にも大きな効果があることがわかってきました。

質の良い睡眠をすると、昼間の活動によって溜まったアミロイドβが、寝ている間に排出されるそうです。

つまり、睡眠の質を高めることで、アルツハイマー病の発症予防が期待できるのです。

世界一の高齢化が進む日本では、認知症を発症する人が急激に増えているといいます。

その原因として考えられているのは、食生活です。動物性の脂肪の摂取量が多くなり、食後の血糖値が上がる糖代謝異常が影響しているのではないかと言われています。

スイスの製薬会社が開発した「ガンテネルマブ」は、アルツハイマーの根本的な原因物質アミロイドβを取り除く効果があるそうです。

今、この薬がどの段階から効果があるのかの臨床が行われています。

国立長寿医療センターの運動プログラムは、日頃の散歩でもできそうですよね。

この頃、記憶力が落ちてきたので明日からの散歩にぜひ試してみたいと思います。