今、高齢者ばかりでなく、若い人でも認知症の原因となるアルツハイマーを発症する人が増えていて、その数10万人と言われているそうです。

そういえば、この頃物忘れが・・と不安になる方もいるかと思いますが、もの忘れと、アルツハイマーは決定的に違います。よく言われていることに、朝食を何を食べたか忘れた人は物忘れ、朝食を食べたことを忘れてしまう人は、認知の疑いと言われていますね。

アルツハイマー

アルツハイマーとは、後天的に脳に障害が発生して認知機能が低下してしまう症状です。若年性アルツハイマー病の場合には、遺伝的な要因も多くあるようです。また、糖尿病などの生活習慣病のある人の発症率が高くなることも最近の研究でわかってきました。

今回は、アルツハイマー病を発症した夫婦に密着し、その実態と予防法や食生活による改善方法などを教えてくれました。

若年性アルツハイマー発症率8倍の原因と予防法と改善策

アルツハイマーは、脳細胞が破壊されてしまい、脳が萎縮して記憶力の低下が進んでしまう病気です。原因は、遺伝、加齢、生活習慣と言われています。

初期の症状では、新しいことが覚えられない、日付や場所があやふやになってしまうなど症状が起こります。判断力が低下すると、日常生活が困難になります。

患者さん自身が物忘れを自覚して病院にくる人は大丈夫、本人の自覚がなく家族が連れてくる人は、危ないそうです。

対人接触の少ない人は、発症率のリスクが8倍に高まります。また、糖尿病になると、発症率は3~4倍高まるそうです。

●予防法
①1日に1回魚を食べる人は、発症率が5分の1に
青魚のEPAとDHAが効果的(缶詰でもOK)

②運動習慣 早めに歩くウォーキング、サイクリングを
2週間に1回30分以上の有酸素運動でリスクが半分に

③知的活動 読書、音楽鑑賞で発症リスクを60%軽減

④昼寝 1日30分の昼寝は発症率を5分の1に

⑤飲酒 1日3杯のグラスで赤ワインを飲むとリスクを4分の1に
逆に、飲み過ぎや1年間に2回以上酔いつぶれる人はリスクが10倍に

●若年症アルツハイマーの初期症状
以下のような症状がでたら要注意です。
・頭痛やめまい・不眠
・不安感・自発性の低下・抑うつ状態

●アルツハイマー病の検査
MMSE検査というものがあります。
①今いる場所の判断を確認する
②日時を確認する
③100から順に7を引いていく
④目を閉じていられるかどうか
⑤五角形2つの絵を正しく書けるか

●ある夫婦の取材
8年前に奥さんが58歳で、若年性アルツハイマー症を発症しました。それ以来、どこへ行くのも何をするにも、2人一緒の生活で献身的に支える旦那さん。

奥さんは脳以外は、まったく健康的ですが、アルツハイマーの試験をすると発症時は30点、現在は1点だそうです。旦那さんの名前もわかりません。

「記憶には残らないかもしれない、それでも夫婦は思い出をたくさんつくりたい」

「第二の人生は、奥さんがいつも笑顔で過ごせる時間をつくること」

そう語り、いつも笑顔で2人で過ごす二人の姿に夫婦の深い絆を見ました。

いつ起こるかわからないアルツハイマーにならないためには、予防法を今からコツコツやることだそうです。

今回の予防法しっかり頭にいれて、生活していきましょうね!