うつ病という言葉は、本当によく聞きますよね。うつ病は増加の傾向にあり、現在うつ病を含む精神的な病を持つ人は100万人以上もいるそうです。

うつ病の原因は、何らかのストレスで、脳の神経伝達物質の働きが悪くなるために起こると言われています。

そのストレスの原因となっているのが、人間関係です。学校、職場、サークル、ママ友・・・、人との接する環境の中には、つねに「うつ」がつきまといます。

うつ病

うつ病になると、抑うつ気分、思考力の低下、意欲の低下、睡眠書害、食欲低下、疲労、ホルモン異常、頭痛など、体に様々な症状が現れてきます。

うつ病は、なりやすいタイプがいて、「まじめ、責任感が強い、人当たりがいい人」がなりやすいといいます。

人前にでることが商売の芸能人の方も、多くの人がうつにかかっているようです。

ナインナインの岡村隆史さん、ブラマヨの吉田敬さん、渡辺正行さんなどのお笑い系、武田鉄矢さんやユースケ・サンタマリアさん、丸岡いずみさん、高木美保さん、木の実ナナさんなども、うつに悩んでいたことがあるそうです。

最近では、日本テレビ系の「黄金伝説」でノンスタイルの石田明さんがうつであったことを告白しました。なんと、自宅のベランダに自殺防止用のネットまで張ったというところまで追いつめられたそうです。

テレビ東京「主治医が見つかる診療所」では、ノンスタイル石田明さんを迎えて、うつ病の予防法やチェック法を教えてくれました。

ノンスタイル石田さんのうつ病の症状

石田さんに、うつ症状が現れたのが2003年の時だそうです。きっかけとなったのは、お父さんの借金の保証人になったことだそうです。

売れない芸人にはとても返せない金額で、それが強いストレスになりました。

はじめの症状は、①手のしびれや、②放心状態が、2年後には、③不眠、④過呼吸(過換気症候群)が起こるようになりました。

3年目になった頃、楽になりたい 飛び降りたいという⑤自殺願望の気持ちがでてきて、怖くなって病院へ行ったそうです。

当時は、ベランダから飛び降り自殺を防ぐために、鳩避け用のネットを購入して窓に張っておいたそうです。

病院の診断結果は「うつ病」でした。すぐに薬を処方してもらい飲み始めました。

何よりも石田さんを救ってくれたのが、ブラマヨの吉田さんの言葉だったそうです。

石田さんがうつ病であることを知った吉田さんが、「実はオレ、ひな壇に並んでいると手がしびれてくるんねん」と言ってくれたそうです。

「吉田さんもそんなことがあるんだ・・」その言葉で石田さんの心の中に穴があき、人に自分のうつ病のことを話せるようになったそうです。

そして、うつを笑って話せるようになってから心が軽くなり、2008年にはM1で優勝するまで回復したそうです。

●うつのチェックリスト
①落ち込むことはあるけど時間がたつと気分は回復する(1点)
 ほとんど1日中、ほとんど毎日悲しみや空虚感、絶望感に陥っている(3点)

②物事への興味や喜びを感じられなくなるが、毎日ではない(1点)
 ほとんど1日中 ほとんど毎日興味や喜びを感じない(3点)

③眠れない時はあるけど毎日ではない(1点)
 ほとんど毎日の不眠、もしくは過眠が続く(3点)

④頭痛や肩こりがひどく病院に行ったがどこも異常がないと言われた(1点)
⑤検査では異常がないのに最近ひどく疲れやすい(2点)

⑥最近、好きなものを食べても「美味しい」と感じなくなった(2点)
⑦甘いものなど、特定の食べ物ばかり食べてしまう(2点)
⑧最近、買い物に行ってもあれこれ悩み何も買えない(2点)

合計点で5点以上は要注意、12点以上は診察を受けてください。

女性の4人に1人はうつになる

女性の場合には、男性よりうつ病になりやすく、生涯有病衣率25%、4人に1人がかかっていわれています。

うつは、脳内ホルモンがアンバランスになって起こると考えられています。

女性の場合、生理前になると脳内神経伝達物質の幸せホルモン、セロトニンが下がってしまうことも、影響していると考えられているそうです。

家族に、こんな症状が見えたら要注意です。

●家族が気づきやすいうつ病の症状
・笑顔や表情がなくなる
・趣味に興味を示さなくなる
・ニュースに関心がなくなる
・好物を出しても食べない

うつ病にならないためには

うつ病に陥りやすいパターンがあります。
・全てをマイナスに考えるようになる
・根拠もないのに悲観的な結論をだすようになる
・失敗を過大に成功を過小に評価してしまう

こんな傾向が続く人は要注意です。考えをネガティブからポジティブに切替えることが大切です。

それには、認知療法が有効的です。認知療法は、ネガティブな思考を客観的で生産的な考えに置き換えるクセをつけることでうつ病を治療する方法です。

実際、薬を使わない治療法として、精神科でも行われている治療法です。

不眠や頭痛、だるさなどが2週間以上、または1日中続くときには、うつ病を疑い、早めに病院(心療内科)を受信してくださいね。