冬になると、風邪や冷えに悩まされることが多くなりますよね。40歳過ぎると体温の調整がうまくいかず、身体は冷えきってなかなか眠れなくなってしまいます。

やっぱり体質改善が必要なのかな・・と漢方のことが頭をよぎります。でも最近、一般の病院でツムラの漢方薬を出してくれるところが増えてきましたよね。

西洋の薬は症状を抑える対処的な薬、漢方はその原因を治す薬と言われていますが、素人には今一つ分からないことだらけです。そこで、今までfrom4050で紹介してきた漢方の情報を簡単にまとめてみました。

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【主な漢方とその効能】
・葛根湯(かっこんとう)・・風邪にきく漢方。かかりそうな前から飲むといい。
・麻黄湯(まおうとう)・・インフルエンザの抗ウイルス薬なみに効果がある
・補中益気湯(ほちゅうえっきとう)・・別名「医王湯」とも呼ばれ、疲労や虚弱体質に効果的。ウイルスが気道粘膜に付着するのをブロックする

・参蘇飲(じんそいん)・・喉が弱く、タンが絡み咳き込む人。
・補中益気湯(ほちゅうえっきとう)・・胃腸が弱く体力のない人。
・圭枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう)・・ 悪寒のする風邪を繰り返す人は。

・当帰四逆加呉茱萸生姜湯 (とうきしぎゃくかごしゅしょうきょうとう)・・冷え性改善、体に熱を作る手助けをし、手足の末端を温める。
・四物湯(しもつとう)・・肌を温めるそ効果

・銀暁散(ぎんぎょうさん)・・熱のある体を冷やします
・黄連解毒湯(おうれんげどくそう)・・熱を冷やし、消炎、鎮静、解熱の作用

・圭麻各半湯(けいまくはんとう)・・感冒、せき、かゆみ
・芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)・・脚がつるとき、腹痛、腰痛
・温清飲(うんせいいん)・・月経不順、更年期障害、湿疹・皮膚炎

漢方は、現在飲んでいる薬がある場合、組み合わせを
しっかり確認し処方しないと色々なトラブルがあると言われています。

林修の今でしょ!講座で教えてくれた最強の漢方四天王

葛根湯(かっこんとう)

風邪をひきやすいと思ったときに、お医者さんの多くが葛根湯を飲んで予防しているそうです。

葛根湯には、体を温める7種類のスーパー生薬が含まれているため、かぜ薬としても使えるし肩こりにも効くそうです。葛根湯の守備範囲は、本当に広くて葛根湯をだせばどんな症状も改善するという落語まであったそうですよ。

「かぜにでもどんなときにも、かっこんとう(葛根湯)」

効用
かぜ、インフルエンザ、腰痛、肩こり、扁桃腺、急性胃腸炎、中耳炎
ひざ痛、筋肉痛、月経痛、胃痛、下痢、頭痛

芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)

芍薬には筋肉の緊張を緩和する作用があると言われています。

「筋肉がけいれんしたら、しゃくやくかんぞうとう(芍薬甘草湯)」

効用
筋肉痛、月経痛、肩こり、下痢、腰痛、胃痛

飲んでから、わずか6分で効いてくるそうです。登山や、マラソン、スポーツをやる人は、事前に飲んでおくと、けいれんを予防できるそうです。けいれんになった後でも、飲むと効果があります。

五苓散(ごれいさん)

五苓散は、二日酔いの特効薬です。お酒を飲む前、飲んだ後、どちらでもよく効きます。五苓散の成分には、身体の水分のバランスを整え、余分な水分を排出する効果があります。

「二日酔いお任せください、ごれいさん(五苓散)」

効用
二日酔い、めまい、むくみ、下痢、かぜ、内臓のムカムカ、頭痛、胃痛、急性胃腸炎

「子どもにはどんなときにも、ごれいさん(五苓散)」五苓散

子供の場合には、大人より身体の水分量が多いため(大人約60% 子供約65%)五苓散がよく効くそうです。急性胃腸炎(嘔吐、下痢、口渇など)の改善に効果があります。

加味逍遥散(かみそうようさん)

加味逍遥散は、女性のストレスによるイライラ、女性ホルモンが関係している症状や、更年期障害や自律神経失調症の改善に期待できます。

効用
更年期障害、自律神経失調症、冷え性、頭痛、、ひざ痛、肩こり、便秘、しもやけ

漢方には効きやすい人と、効きにくい人がいますが、その差は腸内環境の差だそうです。この4つの漢方をもっていると、ほとんどの症状に対応できそうですね。