過呼吸、正式には、過換気症候群と言いますが、最近では10人に1人の割合で起こると言われるほど、一般的な発作になりました。

過呼吸で救急外来する患者さんの数が、この5年間で1.3倍に増えたそうです。

ストレスや過度の緊張状態になると、呼吸が浅くなり過呼吸(過換気症候群)の状態になります。

過呼吸の応急処置としては、紙袋やビニール袋などに息を吐き、吐いた自分の息をもう一度吸い込むと言うペーパーバック法が、一般的と思われていたのですが、実はこの方法は殺人行為だといいます。

ペーパーバック法はなぜ危険なのか・・

脳のセンサ-は二酸化炭素の量を感知しています。過呼吸になると、呼吸が早くなりどんどん二酸化炭素を吐き出してしまいます。

ところが、二酸化炭素は体にとって重要で、不足した場合には、頭痛、めまい、手のしびれ、筋肉の硬直などの症状が現われます。

そのため脳は、二酸化炭素の放出を防ぐため呼吸をとめようとします。その結果、今度は酸素が不足してしまい失神状態に陥ってしまいます。

過呼吸とは、酸素不足で起こるのではなく二酸化炭素不足から起こるのです。

過呼吸の正しい対処法は

まず、心を落ち着かせ正しい呼吸のリズムに戻すこと。そのためには、ゆっくり吐くことさせます。

①呼吸を落ち着かせる
②吐くことに集中する
③吸う吐くが1:2の割合で呼吸する
④1回の呼吸で10秒くらいかけて吐く
⑤胸や背中を押すことで、呼吸をゆっくりできるよう介助する

また、過呼吸だと思っていたら思わぬ病気がかくれていることも。

ストレスや緊張以外でも過呼吸、過換気症候群がおこる

・胸の痛み・・・肺塞栓、心筋梗塞
・頭痛・・・脳出血 くも膜下出血
・糖尿病、腎不全の持病がある
・・・糖尿病性アシドーシス、腎性アシドーシス
※特に40代以上の方注意してください。

過呼吸は、年齢に関係なく起こりますが、更年期に初めて発症したと言う話も聞きますので、他人ごとではありません。

過呼吸かなと思ったときは、とにかく「呼吸を整えること」と覚えておいてください。

けっしてペーパーバックを渡さないように!