中高年になってくると、多くの人が悩まされる膝の痛み。膝の痛みは、本当に経験した人じゃないとわからないくらい痛いものです。

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私も、一時ひざ痛に悩まされました。少し歩いては何度も立ち止まり、階段を見るとぞっとしたことを覚えています。特に下りは地獄のような痛みに襲われるので、外にでる自信がなくなってしまいます。

ひざ痛は、怪我や事故などによる損傷、膝を酷使しすぎ、加齢による骨の劣化、病気や生体機能異常など、いろいろな原因があります。

いずれの原因でも膝の痛みはとても辛く、日常生活を制限されてしまいます。高齢者の場合は、膝の痛みがきっかけで寝たきりになってしまうこともあります。

そんなときの解決手段として、人工関節手術をススメられることがありますが、素人ではどう判断していいかわからないですよね。

4月13日放送「きょうの健康」(Eテレ)では、人工関節手術がテーマです。人工関節にすれば痛みから開放されるのか、何歳くらいまで手術ができるのか、何年使えるのか、どんなタイミングで手術すればいいのかなど、人工関節についての疑問に、高知大学教授 池内昌彦先生が応れてくれました。

きょうの健康 人工関節の内容です

膝のは、体を支える大切な機能があります。膝には、歩くだけで2倍から3倍の力がかかります。人工関節は、膝の痛みを軽減し生活の質を上げることができるので、多くの人が手術を受けています。

膝の痛みは、軟骨の減りから起こってきます。ももの骨とすねの骨の間にあるのがひざ関節。青い部分がひざ関節の軟骨で膝を滑らかに動かす役目があります。

軟骨の間に見える黄色のは半月板で衝撃を吸収する役目をします。

ひざ関節の回りにある筋肉は、歩く時の着地の衝撃をやわらげます。これらの機能が悪くなると、膝の痛みとなって現れてきます。

加齢や肥満、筋力の衰えなどにより、軟骨がすり減ってきて欠片となり、膝内で炎症が起こります。さらに、進行すると半月板がなくなり、直接骨と骨がぶつかるようになります。

●はじめは保存的治療
膝の痛みがでた場合には、まず薬、装具、運動などで保存的な治療を行い改善をめざします。

薬は痛み止め、装具とは、靴の中敷きにする足底板と呼ばれるもので体重のかかり具合を変えて膝の負担を減らします。

運動は、もっも需要で、ストレッチなどで筋力を鍛えていきます。保存的治療を半年くらいやると、多くの人が改善します。

これでも改善しない人、軟骨まですり減ってしまった人には保存的治療の効果があまりありません。軟骨がなくなると骨がむき出しになり、骨には神経がありますので、強い痛みがでます。

軟骨がなく強い痛みがあるということが人工関節にするポイントになります。今の人工関節は、人間の膝のように捻ることもできるようになって、滑らかに動作するそうです。

●年齢の目安
人工関節は20年もちます。そういう意味から、人工関節にする年齢は60歳~65歳が目安とされています。それより若い人の場合には2度目の手術が必要で、実際には高齢となっているため手術は難しくなります。

●手術の効果
・手術を受けると痛みは減る可能性が高い(特に歩く時)
・旅行や軽いスポーツなどが可能に
・足が真っ直ぐになる

●手術の危険性
・細菌感染
・貧血
・血管のつまり

●手術後の注意点

・洋式の生活にする
・適正な体重の維持
・感染症に注意(いつも注意が必要です)

人工関節にすると、リハビリ期間を含めて、3ヶ月程度で改善することができるとのことでした。