唾液は、口の中に潤いを与えるだけと思っていたら大間違い、実は体を健康に保つためのたくさんの機能があります。

kuti01

唾液の主な機能

①抗菌作用
ラクトフェリン、リゾチームなどの成分の抗菌作用により、細菌の増加を抑えることが出来ます。

②消化作用
唾液中の酵素アミラーゼでデンプンを分解し消化しやすいようにします。

③粘膜の保護
口腔内の粘膜を保護したり、乾燥を抑え保湿する効果があります。

④ph中和作用
酸性になってしまう口の中を、ph6.8~7.0に中性にキープします。

⑤歯の再石灰化
酸によってダメージを受けた歯のエナメル質の再生を図ります。

⑥胃酸の逆流防止
食道内の逆流物を押し戻し、食道をまもります。

⑦自浄作用
口の中の汚れを洗い流します。

特に、最近だ液の持つ抗菌作用が注目されており、唾液をたくさん分泌する人は、風邪や病気への抵抗力も強いそうです。

健康な大人の場合、1日で約1.5リットルの唾液を分泌量します。しかし、加齢とともに分泌量はどんどん少なくなり、50歳をすぎるとドライマウスになる人が増えてきます。

また、若くても、ストレスや偏食や喫煙、唾液腺障害や薬剤の副作用などの影響で唾液の分泌が少なくなる人もいます。

唾液が少なくなると病気にかかりやすくなるばかりか、口の中がネバネバしてきて歯周病や口内炎、口臭などの原因となったり、お年寄りの場合には、嚥下障害を起す危険性を高めてしまいます。

そこで、「主治医が見つかる診療所」では、免疫力を高める方法として唾液にまつわる様々な情報を教えてくれましたので、ご紹介します。

主治医が見つかる診療所で紹介した唾液で免疫力をアップ法

だ液腺マッサージ法やだ液を多く出す食べ物などは、すぐにでも実践できるので毎日の生活で取り入れておきたいですね。

風邪とインフルエンザの見分け方

・突然の38度以上の発熱
・高熱のわりに喉の痛みや鼻水・咳が少ない
・全身の筋肉や関節が痛む
・全身がだるい
・悪寒がする
・頭痛がする
・インフルエンザの人と3日以内に接触した

決定的に違うのは、インフルエンザは突然で激烈なこと。風邪は、鼻や咳などがグズグズしながら悪くなりますが、インフルエンザは、突然高熱になるため解りやすいそうです。

感染症を予防するには

①ウィルスを外から入れない
②身体の中から免疫力を高める

ウィルスを外から入れないためには「うがい・手洗い・マスク」が基本ですが、実は口の中の渇きが需要なのだそうです。

実は、風邪は寒い季節だからひくのではなく、空気の乾燥で口の中が渇いてしまうため、細菌やウィルスが入って増殖するためにかかるってしまうのだそうです。

唾液には、口腔内の粘膜の湿度を高める効果、免疫力を高める効果、殺菌作業を持つ物質も含まれています。

しかし、最近、食生活の変化で咀嚼回数が少なくなり、さらに24時間のストレスで口の中が乾燥し、ドライマウスになる人が急増しています。

唾液の量をアップするには、咀嚼回数を増やすこと。乾燥して固いフランスパンなどや、シュガーレスガムはオススメです。

もう一つの唾液量アップ法は、唾液腺マッサージをすること。顎下腺には唾液の約7割が分泌されるので、ここをマッサージすると唾液が分泌されます。

唾液腺マッサージのやり方

①アゴの内側全体を円を描くように軽くマッサージします。

②毎食後約3分から5分位マッサージします。

また、うがいをするときには、うがい薬を使わず水が一番いいそうです。うがいをした後、唾液腺マッサージで口の中にうるおいを与えるとより効果的です。