押坂さんは、1935年生まれですからもう79歳になるんですね。

押坂さんの司会で一番記憶に残っているのが、1970年代にやっていた「ベルトクイズQ&Q」。学生時代でしたのでよく見ていました。

押坂さんの大腸にガンが見つかったのが、74歳の時。毎年うけている定期検診でポリープが発見されたそうです。

精密検査を受けたところ、進行性のガンと判明。その事実を、お医者さんに、さらりと告知されたそうです。

2009年6月、2時間半の手術をうけ、S字結腸の1/4を切除しました。

高齢の手術にもかかわらす、押坂さんが回復したのには、奥さん栗原アヤ子さんの献身的な介護があったようです。

押坂忍さん夫婦で大腸ガン克服法

今や日本人の2人に1人がガンになっているそうです。つまり、夫婦のどちらかがガンになってしまう確率です。

がんは手術によって患部を摘出しますが、その後、5年間は再発と転移のリスクと闘います。

その間は、抗癌剤や放射線治療による肉体的な負担だけでなく、精神的負担が非常に大きいといいます。

その結果、本人ばかりでなく、サポート側にも負担がかかり精神的疾患を招くことも少なくないそうです。

そうならないためには、「ブレークスルー思考」が必要だといいます。ブレークスルー思考とは、がんのショックや再発の不安以上に喜びや楽しみ、生きる事の大切さを再認識する考え方です。

足坂さんは、ガン闘病の精神的な大きなプレッシャーを、愛する奥さんの献身的な力で乗り切ることができました。

押坂さんは2009年6月、大腸ガン手術後、精神的にかなり追い詰められ言動、態度も変わってしまったそうです。

いつしか、イライラで笑顔もでなくなり、弱音もはくようになってしまいました。

あやこさんは、これではイケナイと思い、大腸がんのことを徹底して調べたそうです。

あやこさんは、食事を調べ便通を記録し、落ち込んだときは押坂さんの希望を与える話題を話し、共に闘う姿勢を示しました。

「今を大切にしましょう」あやこさんは事あるごとに、押坂さんと自分自信に言って聞かせていたそうです。

実は、これがブレイクスルー思考だといいます。

がんのサポートには、「共感的なサポート」と「客観的サポート」の両輪があってはじめて、ブレイクスルーができるといいます。

共感的サポートとは、喜びや楽しみなど前向きな気持ちを芽生えさせる事。客観的サポートとは、情報収集、体調の観察などで客観的な立場から支援することです。

このような日々を過ごすうち、押坂さん夫婦は、病の恐怖を乗り越えて再び生きる喜びを感じ始めるようになりました。

そして、再発、転移リスクの目処となる5年を押坂さん夫婦は無事に迎えることができました。

ガンは肉体的な病と同じくらい、精神的な負担が大きいですよね・・。ブレイクスルー思考、参考にさせていただきます。