脳梗塞と言えば、シニア世代に多い疾病ですが、現在30代~50代の脳梗塞が増えています。比較的若い世代に発症する脳梗塞を、若年性脳梗塞と言い、麻木久仁子さんも、47歳の時発症しました。

麻木さんの場合、正座したときに似た「しびれ」が右腕と右足だけに1日数回起こりました。しびれは、20,30秒すると治まりましたが、気になったので病院で検査をすると脳梗塞でした。

投薬で治りましたが、現在も血液をサラサラにする薬を飲み、水分を多く摂っているそうです。

今回、麻木久仁子さんが駆け込みドクターで脳の再検査をしたところ、また脳の疾病が見つかりました。

麻木さんの病名は、紡錘状脳動脈瘤(ぼうすいじょうのうどうみゃくりゅう)、もしくは、内頸動脈乖離(ないけいどうみゃくかいり)です。

脳の血管が膨らんだ状態で、くも膜下出血の原因になりやすいと言います。麻木さんの場合、紡錘状脳動脈瘤より、内頸動脈乖離の疑いが強いそうです。

内頸動脈乖離とは、頸動脈の内側の壁が剥がれた状態のこと。そこに、血液が流れ込み、血管が膨らんでしまいます。こちらも、くも膜下出血や脳梗塞を引き起こす原因になります。

麻木さんは、これからも、精密検査、定期健診、血圧管理を行うことが大切だそうです。

また、麻木さんは、1012年の夏に乳がんが見つかりました。乳がんは、乳腺の中に張り巡らされている乳腺にできる悪性腫瘍です。

●乳がんの7段階のグレード
Tis:非浸潤がん(超早期)
0期:異常な影を認めないもの
1期:2cm以下のしこり
2期:2cmを超える5cm以下のしこり
3a期:しこりが5cmを超えるもの
3b期:しこりが皮膚などに及んでいるもの
4期:ほかの臓器に転移がみられるもの

●麻木さんの乳がん
麻木さんの乳がんは、人間ドッグで発見されました。まだしこりになる前の0期でしたので、現在は問題なく過ごしています。

乳がんは自分でも自己診断ができる癌です。
①渦巻き状にさわって、しこりがないを調べる
②石鹸を泡立て、滑らせながら行うと効果的

●乳がんのリスクが高いと言われる人
・初潮を12歳以下でむかえた
・55歳以上で閉経した
・35歳以上で初産
・母親や姉妹に乳がんになった人がいる

現在のマンモグラフィー検査は、以前ほどの痛みがないものになっています。

40歳以上の過去2年間の受診率は31.4%です。40歳を過ぎたら、マンモグラフィーでの検査を受けたほうが良いですね。