がんは治療は、術後5年間が目安と考えられていましたが、術後10年生存率のデータが、国立がん研究センターから発表されました。

全国がんセンター協議会に加わる16のがん専門施設に、1999年~2002年に診断された35287人を追跡調査した結果だそうです。

ペレーション

ガンには進行度や大きさにより、ステージⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳと4段階に分かれています。

10年生存率は、比較的早い段階のステージⅠ、Ⅱまでの人、また発症した部位により大きな差がでてきているのがわかります。

肝臓、胆のう、胆道、すい臓の場合は、ステージⅢ以降の10年生存率はわずか1桁代という難しい結果になっています。

しかし、全体でみると、ステージⅠでは平均86.3%の人が、ステージⅡでは平均69.6%と、7割以上の人が10年生存していることがわかりました。

30年ほど前には、「がん=死」と思われていた事を考えると、ガンの治療効果が格段に上がっていることがわかりますよね。

発表された資料に、わかりやすいように色づけをしてみました。

部位・病期別の10年生存率
(資料:国立がん研究センターより)
10年生存率
10年生存率の色分け
10%未満 赤
30%未満 ピンク
50%未満 黄色

このようにしてみると現段階では、ガンの早期発見、早期治療がいかに大切かがわかりますね。

今、がんの第4の治療法として、免疫治療が注目されています。がんを自分の免疫力でやっつけるのは、副作用も少なく理想的な治療法です。

この治療法が確立されれば、「がん治療の10年生存率」は、今回の結果より飛躍的に高まることは間違いありません。

がん100%特効薬がでるまでは、もうすぐ・・・。それまでは、早期発見、早期治療を心がけましょう。