中高年以降の女性の深刻な問題の一つに、骨粗しょう症がありますよね。

閉経後、女性ホルモンであるエストロゲンが減ると、骨が溶け出す量が増え、骨がスカスカになってしまいます。

そうなると、骨折しやすくなり、将来寝たきり生活の恐れがある・・と、健康診断の度に聞かされてますが。^^;

でも、今、骨粗しょう症は、中高年女性だけでなく、30代、40代で発症する人が、増えてきているそうですよ。

骨粗しょう症

特に、30代の◯◯体形の人が危ないそうです。えっ、どうして体形が関係するの?っていう感じですよね。

過度なダイエットをすると栄養不足から、骨密度が低下してしまうことはわかってましたけど・・・。

骨粗しょう症になってしまうと、骨だけの問題ではなく免疫力や活力、認知能力までも低下してしまうことがわかってきたそうです。

それをコントロールしているのが、骨細胞。新しい骨を作る骨芽細胞、古い骨を壊す破骨細胞はよく知られてました。

骨細胞は全身の臓器を操る黒幕のような存在だそうで全身の臓器を活性化する、元気シグナルをだしているのだそうです。

40歳の人でも、骨粗しょう症にななる人がいます。骨密度が72%以下の人は骨粗しょう症と診断されます。

実は、骨粗しょう症になる原因は、10代の頃からあるそうです。10代の女子高生を調査し、運動と骨密度の関係を調べてみると

●骨密度ランキング(高い順)
1位 陸上部
2位 新体操部
3位 帰宅部
4位 テニス部
5位 水泳部

骨に負荷のかかる運動は、骨密度が高いですが、水泳部のように重力がかからないのは、骨密度が低くなってしまいます。

また、骨密度に影響している原因を調べたところ

●骨密度に影響する要因
1位 ヤセ型体形 8%
2位 母親の骨密度 7%
3位 身長 2%
4位 運動 1%
圏外 カルシウム

という結果がでました。

骨に重力(負荷)がかかる人ほど、骨密度は高くなるそうです。ヤセ型の人は、体重が低く骨への負荷が少ないために骨密度が低くなってしまいます。

また、痩せているため脂肪に蓄えられる女性ホルモン(骨を強くする)が少ないため、骨密度が低いなってしまう傾向にあります。

また、骨密度の遺伝的なリスクは、6割と結構高いそうですよ。母親や祖母に、骨折しやすい人がいたら要注意だそうです。

骨密度は、20歳のピークから徐々に減っていくため20歳の時の骨密度を測れば、50年~60年後の数値が予測でき骨粗しょう症になる時期が分かるそうです。

●骨密度を高めるには
①食事
カルシウム700mlを目安にとります。牛乳3杯、豆腐2丁、いわし10尾、ビタミンD,Kを含む食品といっしょにとるといいそうです。

②運動
大きくジャンプすることを10回×週2~3回して、骨に負荷をかける

③日光浴
手の平15分~30分でもOK

骨粗しょう症の治療薬としては、飲み薬があったのですが、この効果をだすためには、食事の制限や飲んだ後立っているなど色々な制限があり、長続きしないことが多かったそうです。

そこに、画期な新薬が登場しました。その新薬の名は「デノスマブ」。

デノスマブは、2013年6月に発売された新薬で、1度皮下注射し半年後にもう一度、合計2回注射することで、骨密度が10%アップするそうです。

骨粗しょう症は、骨の破壊(骨吸収)と、骨の生成(骨形成)のバランスが崩れ、骨の生成が破壊のスピードに追いつかないときに起こります。

その破壊スピードをコントロールしているのが破骨細胞。デノスマブは、この破骨細胞の働きを抑えることで、骨粗しょう症を改善することができるそうです。

70歳を超えるとほとんどの人が骨粗しょう症になると言われてました。骨折は、寝たきり生活の元凶になります。

それが防げる薬ができたことは、こころ強い限りですね。日常生活でも、運動をしっかりして骨に負荷をかけて、強い骨を維持していきたいですね。