今までは何でもなかったのに突然、いつも使っている時計やアクセサリーにかぶれる人が増えています。

そういう人は、何らかのきっかけで体質変化が、起きてしまい金属アレルギーになってしまうのです。

金属アレルギーは、汗などにより金属から溶け出した金属イオンが、人のタンパク質と結合してアレルギーの原因となるアルゲンとなって、しまうことによって起こる炎症です。

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その原因として、貴金属類の、歯の詰め物、以外なもので金属成分を含む食品などが知られています。

では、なぜ金属アレルギーの体質に突然なってしまうのでしょうか?そのメカニズムが、研究の結果明らかになってきたそうです。

それは、金属+汗+あるもの だそうです。また、私たちのしている「ある行為」がアレルギー体質に、変化させるスイッチになってしまっているとか・・。その鍵となっているのは、ミネラル?

どうすれば予防し、治療することができるのか、その最新情報を教えてくれます。

金属アレルギーの体質変化のきっかけ

10年以上使っていた時計やネックレスに、突然アレルギーがでて、それ以降、化粧から注射の針にまでアレルギーがでる人がいるそうです。

27歳の女性は、10年使っていたまつ毛を持ち上げるビューラーが原因でした。

73歳男性は、口の中にあった歯のブリッジや、虫歯の詰め物で口の中が真っ白でした。

7歳の男の子は、手や指に反応がでてしまい、原因を調べてみたら大好きなミニカでした。

これらは、長年使っていてなんともなかったのに、突然発症したそうです。

ポイントの一つは汗、そして金属のニッケル。ニッケルはアレルギーを引き起こす金属としてもNo1だそうです。

汗は、ニッケルを溶かしてしまいます。溶けたニッケルイオンはとても小さく肌に染みこんでしまうそうです。

さらに、体の表面にある細菌、常在菌と一緒に体の中に入ってしまうことで、白血球が金属も異物と捉え攻撃を始めてしまいます。

通常は皮膚バリアで、体内に異物が入るのを防いでいますが、痒いからと手でボリボリ掻いてしまったとき、バリアが壊れ細菌と金属が体内に入るための入口を作ってしまいます。

つまり、「金属+汗+菌+傷」の4つの条件が合わさったときに、金属アレルギーのスイッチが入ってしまいます。

自分で開けたピアスや合わない入れ歯は、金属アレルギーになりやすいといいます。

金属アレルギーは、金属に反応する白血球の異常な攻撃です。できるだけ白血球を刺激しないよう金属を遠ざける生活を続ければ症状が改善することもあるそうです。

今、金属アレルギーのある人は、パッチテストをして、自分の反応する金属を調べ遠ざけることが大切です。

早期発見のために

・遅いかぶれに注意
3~4日たってから症状が悪化することがあります。

・意外な原因
革製品、化粧品など。皮製品はなめすときにクロムを使うそうです。

金属に触らなくても金属アレルギー

これらの症状は、汗のたまりやすい場所を、中心に症状がでる「全身型金属アレルギー」というそうです。

歯の金属が腐食して溶け出し体内に取り込まれてしまうと、このような症状が起こることがあるそうです。

思い当たる方は、皮膚科や歯科の先生に相談してみてください。

また、アトピー性皮膚炎で汗をかくとひどくなる方は、金属アレルギーが隠れている場合もあるのでパッチテストで調べてみてください。