今年の花粉は、昨年より少なく感じませんか?
日本気象協会の発表によると、例年並みのようですが、
いつまでも気温が低かったおかげで、昨年より楽な気がします。

花粉症の原因物質は、今まで謎とされてきました。
発祥のメカニズムは特定されておらず、ヒスタミンなどの
抗アレルギー薬を飲む対処法が一般的です。

そのようななか、兵庫医科大学と大阪大学のチームが
花粉症の原因物質を突き止めたことを発表しました。

花粉の刺激により、鼻の粘膜から放出されるたんぱく質が
引き金になっているようです。

実験によると、花粉症を発症させたマウスは、鼻の粘膜で
炎症を引き起こすタンパク質「インターロイキン33」が放出され、
その刺激でくしゃみ、鼻水、鼻づまりを引き起こす物質が
作り出されているとか。

また、インターロイキン33のないマウスの花粉症の症状は、
インターロイキン33のあるマウスの3分の1。症状は軽症で
ひどくならないと言う結果です。

しかし、完全に完治しないところから、インターロイキン33の他にも
似たような働きをする物質が、1,2種類あるようです。

それらを特定し、その働きを抑える物質がわかれば、
新たな薬の開発です。

もうすぐ、花粉症の苦しみから解放される時代が
やってきそうですね。