宮内洋さんと言えば、仮面ライダーや刑事さんと言うイメージですが、1947年生まれですから、もう67歳なんですよね。いつまでも若々しいイメージの俳優さんです。

そんな宮内さんですが、2008年に閉塞性動脈硬化症と言う病で、8時間にも及ぶ足の大手術をしていたようです。

閉塞性動脈硬化症とは足の血管に動脈硬化が起こり、血管が狭くなるか詰まるかして、足の血流が滞り、血管障害がおこる病です。

血液が滞ると痛みで歩けなくなったり、最悪は足先が壊死し、切断を余儀なくされる怖い病気です。

原因は、加齢や生活習慣病からくる動脈硬化なので、足の動脈が閉塞している場合、心臓や脳など体全体が動脈硬化を起こしていることが多いと言われています。

症状は、ふくらはぎの疲れ、だるさ、痛みやこむら返りなど、また痛みで歩けなくなることがありますが、10分ほど休むと痛みが治まりまた歩けるようになることで、重症になるまで放っておく人もいるようです。

足の冷えやしびれを訴えることもあり、糖尿病やそのほかの病気を疑う場合もあります。宮内さんの場合、冷え性・腰痛・足のしびれがあったと言います。

危険因子は、喫煙、糖尿病、高血圧症、脂質異常症、慢性腎不全など、私たち中高年が1つや2つ持っている持病が関係しています。他人事ではない病ですね。

宮内さんの体験談を参考に、早期発見や予防に努めたいですね。

宮内洋さん 閉塞性動脈硬化症に

閉塞性動脈硬化症は、喫煙歴のある60歳以上の男性に多く発症します。

宮内さんに最初の症状が現れたのが2004年、57歳の時。はじめの症状は、下半身の極度の冷えで、真夏でも靴下を重ねて履いていたそうです。

2ヶ月後には、腰痛が現れます。激痛のため整形外科で診断を受けますが、異常なしの診断でした。

血管系の病気のため、整形外科では見つけることができなかったそうです。その後、7~8分歩くと足に激痛が走り、歩けない症状がでてきます。

発症から2年後の2006年、足にまったく力が入らなくなり緊急入院となり、その検査で「閉塞性動脈硬化症」が判明します。

宮内さんの場合には、両足へ血液を送る血管が詰まっていて血液が流れなくなってしまっていました。

1日3箱の喫煙を40年続けてきたことが、原因となっていたようです。

緊急手術となり、詰まった血管を40cmの人工血管で置き換えることにより下肢への血流を確保しました。

この手術は、腹部を40針縫う大手術だったため宮内さんのお腹には、大きなキズが残りました。

下半身の筋肉がまったく落ちてしまってましたが、毎日届く、多くのファンの手紙に励まされ、毎日懸命のリハビリを続け、宮内さんは2011年役者として再起しました。

単なる冷え性だと思って病院へも行かず、見過ごしてしまったのが、いけなかったんですね。同じような症状に思い当たる方がいましたら、ぜひ精密検査を受けてくださいね。