40歳を超えると、なんらかの理由で腰痛をかかえることになります。腰痛の辛さは、1度経験してみないとわかりませんよね。

腰痛になれば、整形外科に行ったり、マッサージ、カイロプラクティス、コルセットなど、あらゆるものも試しても、ちょっとよくなったり悪くなったりのくり返しです。

最後は、腰痛難民のようになって、名医を探し求めてさまようことになります。

そんな中、日本整形外科学会と日本腰痛学会が2012年12月に発表した最新の診療ガイドラインの内容は、ちょっとショックでした。

要約しますと・・・
腰痛には
①ガンや外傷に、感染による脊椎疾患が疑われるもの
②まひやしびれ、筋力の低下など神経症状を伴うもの
③原因が特定できない非特異的腰痛

があり、③の特定できないものが、なんと腰痛の85%だそうです。その原因となるものが、ストレスなどの心理的要因だといいます。

「えっ、だからいつまでも治らないの?」という感じですよね(^_^;)

ガイドラインでは、CTやMRIなどもむやみに撮らず、患者さんにも見せない。撮っても画像で腰痛の原因がわかることは少ないし、患者さんに見せると、よけい不安になり腰痛に苦しむとまで言っています。

じゃ、どうすればいいかということですが、
①安静にはせず普段通りの生活をしたほうが回復は早い
②3ヶ月以上の慢性には、運動療法が効果的

つまり、ほとんどの腰痛の場合には、普段通りの生活をしてれば、3ヶ月程度でおさまる傾向にあるということらしいです。

私も、1度歩けないほどの腰痛に襲われ、マッサージ、病院を渡り歩き、最終的には脊椎専門医で神経根ブロック注射までしました。

そのときは、もう人生が終わったような気がしましたが、いまじゃ、なんともありません。

ただ、毎日腹筋と背筋の腰痛体操を続けています。

腰痛が繰り返す理由は、姿勢、筋力、同じ格好、脚組み、など腰痛になる根本的な原因をなおさないと、せっかくよくなっても、また腰痛が引き起こされてしまうためのようです。

腰痛でお悩みの方は、まずは明確な腰痛原因①②があるのかどうかを専門医に見てもらって確認すること。

原因が特定されない場合には、何らかの理由が自分にあると思って、日常生活や身体の状態を一度点検してみてください。