昔は、腰が直角に曲がったお年寄りの方が多く見受けられましたが、最近はあまり見受けられなくなりましたよね。

でも、年をとってきて腰痛がひどくなったり、身長が縮んで小さくなった感じがする人は要注意です。

なぜなら、それは骨粗鬆症による圧迫骨折の可能性があるからです。骨粗鬆症は、腸内からカルシウムを吸収する力が弱くなるため骨密度がどんどん低下してしまうことから起こります。

特に、閉経後の女性の場合には、女性ホルモンの減少が影響して男性より急速に骨密度が下がってしまう傾向があります。

骨粗鬆症になると骨密度が低下し骨がもろくなり、やがて、脊椎の骨折、圧迫骨折を起こしてしまいます。

圧迫骨折とは、身体の重みを脊椎が支えられなくなり背骨が潰れてしまう症状です。

こうなると、慢性的な痛みと歩けなくなったり、さらに腰や背中がどんどん曲がっていってしまいます。

腰の曲がった人は、お婆ちゃんが多かったのはこういう訳だったんですね。

腰や背中が痛んだり、背が小さくなったのかな と思った方はなるべく早く整形外科の診断をおススメします。

自分で簡単にできる背骨のチェック

壁に背中をつけ頭が壁につくかどうかを確認つかない人は、背中が曲がった折れて圧迫骨折している可能性があります。

圧迫骨折は、痛みがあまり感じないので気がつかいない人が多いようです。

気がついでいると、次々と骨折の連鎖がおきて最終的には、歩けなくなってしまいます。

圧迫骨折は、レントゲンやMRIの検査をすることで診断ができます。治療は、コルセットやギブスを利用したり、薬で痛みを和らげたりします。

また、進行を防ぐためには、骨密度をあげるための食事療法や運動も大切な治療となります。

ロコモティブシンドロームのチェック

①家の中でつまずいたり滑ったりする
②階段を上るのに手すりが必要である
③15分続けて歩けない
④横断信号を青信号でわたりきれない
⑤片足だちで靴下がはけない
⑥2kgの買い物をして持ち帰るのが困難である
⑦布団の上げ下ろしなどが困難である

ロコモティブシンドロームとは、運動器症候群といい骨や関節、筋肉が衰え、将来要介護になるリスクが高いことをいいます。

上のチェックの中で1つでも当てはまる人は、要注意だそうです。