ためしてガッテンで、骨をむしばみ、筋肉を弱体化させる
悪魔の物質Tが紹介されていました。

患者数は、600万人と言われているのに、治療を受けている患者は
たった5%だそうです。

この悪魔の物質Tを生み出す病名は、COPD(慢性閉塞性肺疾患)です。
COPDは、喫煙などが原因で起こる肺の病気で、以前は、
「肺気腫」や「慢性気管支炎」などと呼ばれていました。

COPDにより、肺の機能が壊れると、二度と元には戻りません。
残った肺の機能で、呼吸をすることになり、息苦しさを感じます。

悪化すると、通常の呼吸では酸素を十分に取り入れることが
できなくなり、ボンベの酸素吸入療法などが必要になります。

それだけでなく、COPDにかかると、炎症をおこした肺からTNF-α
(ティーエヌエフアルファ)と言う物質を、全身にまき散らし、
糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞、骨粗しょう症などの症状を悪化させます。
これが、脳や骨、心臓などをボロボロにさせる悪魔の物質Tです。

糖尿病で言うと、悪魔の物質Tが、血糖を制御するはずの
インスリンの働きを弱めることで、糖尿病を悪化させます。

脳・骨・心臓がボロボロにならないようCOPDを防ぐには、
禁煙し、受動喫煙や粉じん、空気汚染を避けることです。

また、COPDで壊れた肺は、元には戻りませんが、
残された肺の機能をアップすることで、息苦しさが楽になります。

COPDは、呼吸する筋肉が弱り、十分に息がはけないので、
呼吸筋のストレッチをし、動きやすくすることが大切です。

呼吸筋のストレッチのやり方です。
・口をすぼめる
・右手を頭の後ろにあてる
・息を吐きながら、左手の肘を真上に持ち上げる

これを、左右交互に繰り返します。
息の強さは、30センチ離した手の平に感じるくらいが適当です。

また、息苦しさから運動不足になる人が多いので、
足の筋力トレーニングも大切です。