春と秋は花粉症、冬になると風邪を引いて・・なんて年がら年中、鼻水と格闘している方が多くなりましたよね。

鼻詰まりがおこると、頭がぼーっとして集中力も低下し、さらに息苦しくって、なかなか眠れないなど、気分はいつもブルーになってしまいます。

鼻詰り

でも、この鼻づまり、花粉症でも、アレルギーでも、風邪でもなく新型鼻づまりの可能性があるそうです。

原因となっているのが、頭のある空洞にある「巨大ポリープ」。このポリープができると、鼻づまりの症状に加え、夜中に咳がとまらない、歯が痛いなどの症状も引き起こすそうです。

その正体は、鼻の粘膜が膨れてキノコのように大きくなり鼻の穴を塞いでしまう、鼻ポリープ(鼻茸 はなたけ)です。

夜中のセキ、集中力低下、歯の痛みの症状がでるという、この病気に気づくための「鼻チェック法」を、「ためしてガッテン」(NHK)で教えてくれました。

鼻ポリープの原因と治療法

鼻ポリープ(鼻茸)のできている人は、100万人いると言われています。そのポリープは、なんと5cm以上にも成長するそうです。

鼻ポリープができると、いびき、鼻声、頭が重いなどの症状が現れます。

●なぜ鼻ポリープができるのか

①副鼻腔は、鼻の両脇と額にあります。

②副鼻腔にウェルスや炎症が起こると、副鼻腔炎(蓄膿症)が起こります。

③そうすると鼻水が大量にでてきます。この鼻水や粘膜の腫れが鼻ポリープになります。

鼻のポリープが小さいうちは気が付かず、大きく成長してから、ようやく気がつきます。

早めに気がつくためには、嗅覚をチェックするといいそうです。しょうゆの嗅いをかいで、ニオイがわからない人は、鼻ポリープの可能性が高いそうです。

●新型鼻ポリープ

手術によってポリープを切除しても切除しても、また生えてくるハナタケ体質という人がいるそうです。

その人は、鼻ポリープ手術から5年後、息切れや、風邪のような症状が3ヶ月続き、病院で調べてみると、鼻ポリープが再発していることを告げられました。

実は、鼻ポリープを再発させる物質があります。好酸球と呼ばれる白血球の一種ですが、これが増え過ぎると鼻の内部に炎症を起こしてしまいます。

好酸球は、気道の上部でも炎症を起こし喘息も起こします。喘息と鼻ポリープは兄弟の病気なのです。

症状が、鼻水、鼻詰まり、咳が一緒に起こるため風邪と間違ってしまい、治療が遅れ悪化させてしまいます。

頭が重くなったり、醤油やにんにく、コーヒーの臭いがわからない人は要注意です。

鼻風邪なら1週間で治りますので、治らない人は鼻の病気だと思って耳鼻咽喉科へ行って検査をしてください。

●進化型鼻づまり

片側だけの鼻づまりには、別の病気の可能性があります。その病気とは、歯性上顎洞炎(しせいじょうがくどうえん)です。

この病気は、歯の根元が副鼻腔に飛び出してしまい、虫歯菌が副鼻腔で繁殖してしまって起こります。

現在人は、アゴの骨の歯槽骨が薄くなっているため、歯の根元が副鼻腔に飛び出してしまう人がいます。

その歯が虫歯にかかると、虫歯菌が副鼻腔の中に侵入し繁殖してしまうため起こります。

歯性上顎洞炎の見分け方

①鼻水や鼻づまりが片側だけおこっている
②上あごの奥歯が痛い

このような場合には歯性上顎洞炎の可能性があります。治療には、耳鼻咽喉科と歯科の両方で治療を受ける必要があります。

今までは、蓄膿症とひとくくりにされてきた鼻の病気も原因もわかり、治療法も確立されてきました。お悩みの方は、耳鼻咽喉科に早めに行ってくださいね。