悪性虫歯をご存知ですか?普通の虫歯と違い、痛みがないので自分では気付きにくい虫歯で、気づいたときには周囲の健康な歯まで次々と抜けていくと言う怖い虫歯です。

でも、痛くならないとなかなか歯医者さんには行かない人、多いですよね。悪性虫歯の場合は、痛みを感じた時にはもう手遅れなのでしょうか・・・

悪性虫歯

今回の、ためしてガッテンでは、この「悪性虫歯と入れ歯」がテーマです。

歯が抜けるのは歳を取ってからと思っていましたが、悪性虫歯の場合、30代でもなるそうですから、予防法をしっかり学んでおきたいですね。

また、私たち中高年は、そろそろ歯を失い始める年齢に差し掛かり、入れ歯やインプラントと言う言葉を意識し始める世代です。

歯がなくなったら「入れ歯を入れれば大丈夫」と思いがちですが、歯の土台となる骨やあごが溶け、入れ歯すら使えなくなることがあるそうです。歯の土台が溶けてしまっては、インプラントさえも入れられませんよね。

歯がないと食べる楽しみも半減し、美味しい物を美味しく食べることが出来なくなるばかりか、しっかり噛まないことは認知症の要因にもなると言います。

80歳まで20本の歯を残すのが目標ですが、なかなか難しいのが現状です。ためしてガッテンの「歯を守るための新常識」をしっかり学んで、1本でも大切に残していきたいと思います。

痛くない虫歯は、「大人虫歯」と言い、大人になるにしたがって痛みを感じにくくなります。痛みを感じない人の口の中を見ると、知らないうちに歯の根元が虫歯になっていることが多いと言います。

子どもの虫歯は痛いのに、大人の虫歯はなぜ痛くないのでしょう。

歯のエナメル質は、象牙質を虫歯から守ってくれています。子どもの歯は、エナメル質がまだ弱い為、歯の上の方から虫歯になり、痛みを感じます。

大人の歯が虫歯になりにくいのは、エナメル質がしっかりとしたものになり、象牙質が守られるようになるからです。

ところが大人になると歯ぐきが下がり、虫歯に弱い象牙質が丸裸になります。これが、大人の虫歯が歯と歯茎の境にできる理由です。

しかし、この部分が丸裸になると、象牙質が神経を守るために膨らみ、痛みを感じづらくなります。これが虫歯になっても発見が遅れる原因です。

また、歯を失ってしまうと、歯茎までなくなり、やがてアゴの骨も溶けてしまうそうです。歯が無くなると、その土台である歯ぐきは、もう必要ないと勘違いしてしまうんですね。

歯が抜けて放っておいた人は、知らないうちに土台の骨もなくなり、その周りの歯も傾き始め、歯並びが変わってしまいます。その後も、虫歯や歯周病などで次々と歯を失うと、最後にはアゴの骨自体も無くなってしまうと言います。

最悪の事態になる前に気を付ける事は、奥歯が失われたときです。

黄色信号: 6.7番の歯が連続して失われる

赤信号: 左右で6.7番の歯が連続して失われる

赤信号: 3本連続して奥歯が失われる

このようなことが起こったら、放っておかず専門医のきちんとした対応が先決です。

また、総入れ歯だからもう安心と思うと大間違い。入れ歯は、噛むとどんどんすり減って行き、噛み合わせも狂ってきます。合わない入れ歯を使い続けると、歯茎がふにゃふにゃになってしまうこともあるそうです。

合わない入れ歯を安定剤などを使って固定し続けるのはNGです。入れ歯も、自分に合った入れ歯を使い、足りないところは足したり、強く当たっているところを削るなどの噛み合わせの調整が大切です。

歯がある人もない人も、何事もなくても歯医者さんには、半年に1度は行くこと必要だと痛感しました。