ある日、突然起こる心臓の病。定期検診では「異常なし」だったのに、どうして?

最近、このような隠れ心臓病の患者が増えているそうです。その徴候は、咳とむくみだそうです。

最悪の場合は、血が逆流し突然死や脳梗塞を引き起こす可能性もあるとか・・・

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この心臓病は、「微小血管狭心症」と呼ばれ、普通の心臓検査では異常が見つかりません。今までは、まったく原因もわからない状態でしたが、2010年にようやくガイドラインが設けられました

そこで、健康診断では絶対に見つからない心臓病の発見方法など、心臓に関する最新情報をお伝えします。

健康診断で「異常なし」で安心していると、脳梗塞や心筋梗塞による突然死の危険もあるそうです。

狭心症

一般的に、健康診断の心臓の検査は、心電図とレントゲンの2つの検診データで判定します。

しかし、狭心症は異常がおきた瞬間でなければ、心電図にあらわれません。

また、安静時、横になった状態で計測するので、心電図に異常がでることが少ないそうです。

●狭心症の早期発見方法

・遺伝、高血圧、血液検査数値の悪化に気をつける

家族歴は、心臓病の場合にはかなり影響があるようです。数値の変化がでたら、精密検査を受けてください。

●狭心症の見分け方

①痛みのでる場所は首、肩、腕など上半身の左半分で痛みはギューとした痛みです。

②胸の痛みを聞いたとき、手の指を伸ばして胸をおさえる人は、心臓の表面の痛み、指を曲げる人は、狭心症の可能性があります。

③典型的な症状として、安静時ではなんでもなく、
坂道、階段などで、再現される息苦しさや痛みは狭心症の可能性があります。

心臓弁膜症

頭痛、熱がないのに咳が治まらない人は、心臓弁膜症の可能性があります。

ドン小西さんが手術したのは、心臓弁膜症でした。

心臓弁膜症は、心臓の僧帽弁が正しく動作せず、心臓へ流れる血液量が減り、心臓に大きな負担がかかる病気です。

●心臓弁膜症の発見法

①治まらない咳・・肺の中がうっ血し空気の入る量が減ってしまうため咳き込むようになります。

②横になると苦しくなる・・横になると空気の入る量が減るため苦しくなります。枕を抱いてうつ伏せになると楽になります。

③一晩寝ても朝足がむくんでいる人、夕方顔がむくんでいる人は、心臓弁膜症の疑いがあります。夕方足が浮腫んでいる人、朝、顔が浮腫んでいる人は問題ないそうです。

●治療法

心臓を止めて、僧帽弁を人口弁で取替えする人口弁置換術を行います。

不整脈

不整脈が起こると、血管内部で血栓ができて、それが脳に飛んで脳梗塞を起こしてましいます

心房細動を起こすと、血栓ができてしまいます。心臓でできた血栓は大きいため、瞬間的に脳が詰まってしまいます。即死することもあるそうです。

小渕首相も、この病気で亡くなったそうです。

不整脈は、心電図検査は計測時間が10秒と短いため、ほとんど見つからないそうです。

●不整脈の防ぎ方

・脱水症が起きないように、水分を常にとる
・ストレスをなるべくためないようにする
・普段から自分の脈を測っておくこと

いつものところに脈がない場合や、脈が弱いときには不整脈を起こしている可能性があります。

また、血圧を数回測って、毎回バラバラの数値のときは、不整脈が起きている可能性があります。

●心臓病の防ぐには・・

・ストレスを避けること
・癒しの時間を大切に
・質の良い睡眠
・駆け込み乗車はしない
・50歳過ぎたら冠動脈CT検査をする

弁膜症は、心電図では見つからず、エコー検査でなければ見つからないそうです。

●健康診断

心臓病はなかなか見つかりませんが、定期的な健康診断は体の異常を発見する最も、有効的な方法ですので、かならず受けてくださいとのことです。