40代の働きざかりの真っ盛りの人たちに心臓病が増えているそうです。

病院で精密検査をしても異常なく、突然襲ってくる突然死。いったいどうして守ればいいのでしょうか。

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実は、日常生活のちょっとしたことで、その徴候を発見することができるそうです。

その手がかりは、「冷え」と「せき」だそうです。

狭心症や心筋梗塞は、動脈硬化により血管内が細くなったり詰まってしまっておこります。

その徴候は、心臓だけでなく全身の血管も同じ状態にあります。そのため、全身への血流量が少なくなり、末端である手足が冷たくなることがあるそうです。

また、心臓の機能が低下してくると、骨格筋に十分な血液が供給でくなくなり、肺にうっ血がおこり息苦しくなります。特に夜寝ている時にうっ血し、せきやタンがでるそうです。

ガッテンで紹介される、冷え、セキでの隠れ心臓病の見分け方とはいったい何なのでしょうか。

また、体重計で見分けるコツもあるそうですよ。

すごく痛いのに見つからない微小血管狭心症

この心臓病は40~50代がピークの、まったく新しい心臓病です。実は、女性ホルモンが影響しているそうです。

胸が痛いといって、最新装置であらゆる検査をしてもまったく画像に映らないため、とてもやっかいだと言います。

この心臓病は2010年に、新しい心臓病として新たにガイドラインが設定されました。

●明け方に襲ってくる謎の痛み

49歳女性の場合、朝方原因不明の息苦しさが襲うようになります。それから1ヶ月後には、胸を押さえつけられるような痛み。

病院で検診しましたが、心臓には異常なし。それから3ヶ月後には、胸の痛みで眠れないようになり、勤め先を止めざるを得なくなりました。

●突然の激痛

65歳の女性の場合、46歳ころから経験したころのない胸の痛みが襲うようになります。

時には救急車で運ばれることもあり精密検査を受けましたが、異常なしでした。

この2つの例、実は狭心症でした。狭心症は、冠動脈が動脈硬化で狭くなってしまう病気です。

通常は運動した時に起こりますが、この狭心症の場合、安静時にのみ起こります。原因は、女性ホルモン、エストロゲンと言われています。

更年期障害になると、女性ホルモンが減り、その結果、細い血管が収縮してしまい、手足の冷えが起こります。

同じように、心臓の冠動脈から枝分かれした細い血管も収縮してしまい、心臓が冷えてしまいます。

心臓の細い血管は心筋の中にあるため、今まで気が付かなかったのです。

この病気を微小血管狭心症といい、更年期障害の10人に1人が発症しているそうです。

心臓の血流は、冠動脈に1/3、微小血管に2/3流れています。その微小血管が狭くなれば、当然狭心症が起こります。

●微小血管狭心症の症状

・安静時に発症
・広範囲な胸の痛み
・5分~半日続く
・更年期症状がある

●治療法は・・

・カルシウム拮抗剤を処方します。高血圧のクスリですが、脈を下げて血管を開く作用があります。
・ホルモン補充療法をすることもあります。

痛くないのに突然死する無痛性狭心症

せきが止まらなくなって検査を受けたところ、心臓の異変を指摘されましたが、痛みは全然ありませんでした。

●症状は

・セキが止まらなくなった
・急に太った(例 1ヶ月10kgなど)
・息苦しい

心臓の機能が低下し血液がうまく流れなくなると、全身に血液が流れなくなり、全身にうっ血して水分が溜まり、体重が増えていきます。

肺に水が溜まると、セキがでます。

痛みが起きない理由は、糖尿病や高齢者の患者さんで知覚神経にダメージがあり、心臓の痛みを感知できないそうです。

ですから、高齢者の方や糖尿病の方は十分気をつけてくださいとのことです。