女性の悩み、尿漏れの最新事情がわかってきました。

日本大学医学部 高橋悟さんが、尿漏れに関する最新情報を日本排尿機能学会で発表しました。

過去10年間の尿トラブルの女性を分析し、最も効果ある「患者自身でできる尿漏れ治療法」としてまとめたものです。

尿漏れを防ぐためには、治療の順位が大切だといいます。
その順位とは・・・

●尿漏れ治療法 優先順位
①骨盤底筋体操 減量・・強く推奨
②食事 ぼうこう訓練・・推奨
③便秘の改善 禁煙・・行ってもよい
激しい運動の軽減

この結果は「女性下部尿路症診療ガイドライン」としてまとめられ、2013年11月に学会が推奨する治療ガイドラインとして使われます。

●骨盤底筋体操のおさらい
骨盤底筋体操は、横になって状態で膝を立てて行います。まずは、肛門周辺の筋肉から行っていきます。

①肛門を締めます。
ぎゅーっと締めて1,2,3でゆるめるを繰り返します。

②膣を締めます。
前からぎゅーっと締めるような感覚で締めます。おしっこをしているイメージをして、途中でぎゅーっと止めるイメージです。

肛門と膣それぞれを5~10回繰り返します。1日3セットが目安です。

この体操を3ヶ月続けると、尿漏れの防止の効果がでてくるそうです。3ヶ月続けて効果のない重症の場合には、専門医で診療を受け、薬の処方か手術を受けてください、とのことでした。