妊娠糖尿病がじわじわと増加の傾向にあるようです。
病名の通り、妊娠によって血糖値が下がりにくくなり、高血糖の状態になる
疾病です。

妊婦さんの1割に見られますが、最近では、高齢出産が増えたため
増加の傾向にあります。

妊娠糖尿病は、妊娠により初めて発病した血糖値異常で、本来の
糖尿病までは至らない状態を指します。

妊娠で血糖値が高くなるのは、胎盤からでるホルモンがインスリンの
働きを弱めたり、分解してしまうからです。

妊娠糖尿病になると、どのような影響がでるのでしょう。
まず、母体は、早産、尿路感染症、高血圧、羊水過多などの
危険性が高まります。

また、胎児は、4000グラム以上の巨大児になり難産を招いたり、
出産後に急に母体から糖を絶たれることで、低血糖を起こしやすくなります。

妊娠糖尿病の患者さんは、本来、高血糖になりやすい体質なので、
出産後も1年に一度は、検査をするのが安心です。

治療は、食事と運動が基本です。「妊婦は基本的に、薬は服用しない。
食事療法を守れば、8割程度は軽度なので対応できる」と
専門医は言っています。

1日の摂取カロリーの目安です。
身長(メートル)の2乗に20と30をかけます。

たとえば、身長が160センチ(1.6メートル)の女性の場合、
1.6×1.6×20×30=1690

つまり、1日の摂取カロリーは、1,690キロカロリーと言うことになります。
妊娠中期からは、このカロリーに200を足して、1,890キロカロリーが
摂取カロリーになります。

もともと太っている場合は、妊娠中期からの200キロカロリーは足さないと
言うことだそうです。

年齢とともにインスリンの分泌能力も下がるので、35歳以降の出産は
高血糖になるリスクが高まります。