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じんましんや、かぶれ、毛虫負け、虫さされなど痒くなり、よく体をポリポリポリポリかいてしまいますよね。

でも、いつものかゆみと思っていると、大変なことになる場合があります。それは、内蔵の病気が原因でおこる、体の内部からのかゆみもあるからです。

かゆみ

内蔵に問題があると皮膚にかゆみが現れてくることがあり、これを「デルマドローム」と呼びます。

特に、肝臓病や腎臓病、糖尿病、甲状腺異常が原因で皮膚にかゆみが生じることがあるようです。

肝臓や腎臓の機能が衰えてくると、快楽ホルモンの一種であるベーターエンドルフィンという物質が脳から分泌され、全身にかゆみを引き起こすことがわかってきました。

実は、そのかゆみが、内蔵の異変を知らせるシグナルだったんです。今回は、危険なかゆみの正体と、見分け方、その対処法をご紹介します。

かゆみの原因は内蔵から

じんましんや湿疹などのかゆみは、抗ヒスタミン剤で治すことができます。しかし、薬では治せない「命にかかわるかゆみ」があります。

肝臓からくるかゆみ

身体全体がかゆく、だるさが強くなる場合には、原発性胆汁性肝硬変の可能性があります。この病気は胆汁をだす胆管壊れ、全身に胆汁が溢れる病気で全身に強いかゆみが生じます。

症状が進めば進むほとかゆみは強くなり、がまんできない程のかゆみになります。

治療方法は、現在のところなく、悪化した場合肝移植が中心となります。この病気は、女性は男性の7倍、50代以降の中高年の人がなりやすいので注意が必要です。

また、ウィルス性肝炎で肝臓の働きが低下してもかゆみが起こる場合があります。

B型肝炎でかゆみが発症する原因は、「肝臓の働きが悪くなると血液中に胆汁酸が増加してしまうから」とも言われています。

B型肝炎は、私たちの世代では、集団予防接種による感染が疑われる人もいます。

腎臓病からくるかゆみ

かゆみ

腎臓が機能しなくなり、全身に老廃物が溜まるとかゆみを引き起こします。皮膚の中がかゆくなり、かいてもかいても治ることはありません。

放置しておくと、腎機能がほとんど動かくなくなり尿毒症をひきおこし命に関わります。

透析により、治療します。かゆみの原因物質が、透析により取り除かれるとかゆみが止まります。

腎臓病の透析患者70%の人には、強いかゆみがあり中にはかゆみに耐えられず自殺してしまう人もいるそうです。

透析の人たちによる、かゆみ川柳があるそうです。
・かゆみ止め いろいろ買って コレクション
・昔恋 今はかゆみで眠れない
・カルテ見る かゆいかゆいの 文字ばかり

現在、透析をしている人で、どうしてもかゆみが取れない人に最新のかゆみをとめる薬が日本で開発され処方されています。

その薬は、「ナルフィラフィン塩酸塩」といい、脳がかゆみを感じるのを抑えます。ただし、透析患者の人にだけ、保険適用になります。

透析患者さんのかゆみをとるためには

①長時間透析
1日の透析時間を4時間から6時間、血液量を1.5倍にして透析をすると、かゆみがおさまります。

②在宅血液透析
自宅に透析器を置いて、自宅で好きな時にすきなだけ透析をすることができるため、かゆみもなくなります。

この在宅血液透析は、保険適用になっていますので、国が全額負担します。

その他の内蔵からくるかゆみ

・リンパ性白血病・・がん細胞が皮膚に滲み出しかゆみが出る
・多発性硬化症・・脊髄の異常とともにかゆみがでます。
・鉄欠乏性貧血・・甲状腺機能でもかゆみがでてきます。

かゆみは「痛みの弱い感覚」と思われていましたが、最新の研究では、内蔵からのSOSで、まったく別なものと解釈されてます。

今では、かゆみは痛み以上の生活の質を下げるものとして、世界中でかゆみを解消するための研究が進んでいます。